認知１万７２６７件　解消８６％　いじめ問題対応調査（９月末）　認知件数ない学校は公表を　道教委

（道・道教委 2023-11-20付）

学校が認知したいじめ件数および対応状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委はいじめの問題への対応状況の調査結果（９月末現在）をまとめた。いじめの認知件数は１万７２６７件で解消率は８６・４％。いじめの認知件数がない学校の割合は２６・８％だった。調査結果を受けて道教委は１６日付で通知を関係者に送付。いじめの積極的認知と「いじめ見逃しゼロ」の徹底を呼びかけるとともに、認知件数ゼロの学校においては必ず結果を公表・検証するよう求めた。

　調査はいじめの問題の未然防止、早期発見・早期対応の取組の一層の充実を図るため例年実施しているもの。対象は、札幌市立を除く全ての公立学校。調査期間は４～９月。

　認知されたいじめのうち解消した案件（心理的・物理的行為がやみ３ヵ月程度経過し、心身の苦痛を感じていない）は１万４９１９件。解消に向けて取組中の案件は２３２６件となっている。

　いじめの認知件数がない学校は４１３校と全体の４分の１を占める。

　道教委は、いじめの認知件数がない学校は、いじめが潜在化して認知漏れがないよう必ず認知件数の状況を児童生徒・保護者に公表・検証すること、さらにいじめがないと判断した際の会議録や公表・検証した内容や結果を記録に残すことを呼びかけている。

(道・道教委 2023-11-20付)