道教委 学習習慣等確立へ中間報告 道内先進校の取組共有 端末持ち帰り、AIドリルなど(道・道教委 2023-11-22付)
道教委は13日、自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立モデル事業第3回ショート・ブリーフィング・セッションをオンラインで開催した。1人1台端末の端末の持ち帰りによる活用状況を交流。AIドリルを先行的に導入する学校など工夫や課題を共有した。
同事業は、自主・自律的な学習習慣や生活習慣の確立を図るために道教委が本年度から開始したモデル事業。小・中学校37校が指定校となり、オンライン双方向通信による学習支援、アプリ等を活用した学習状況の記録・可視化などに取り組んでいる。
報告会は、1人1台端末の具体的な活用を図るため、自校の課題解決や円滑な実施方法を共有するもの。事業の実施校の管理職や担当者、関心のある市町村教委担当者や教員約80人が参加した。
参加者はグループになり、日常・長期休業中におけるICTを活用した家庭学習の取組や子どもたちの変容を交流した。端末のアンケート機能を使うことで課題の提出率が上がった事例、キャリアパスポートを端末で記録する事例など、各学校の様々な実践を共有した。
デジタルドリルを導入した小学校では、自動採点によって学級通信に集中できる曜日を設定するなど業務改善面の取組を報告。一方、選択式の問題に「当てずっぽう」で回答している児童もいることから、高学年になるほど学習状況を丁寧に捉える課題を提起した。
また、ICTの活用が進む中「書く力」の不足を懸念する声も。ノート指導の徹底や「100マス作文」など読解力の定着を図る学校の取組について情報を共有した。
このほか、授業中にプログラミングソフトを使ってゲームをする子ども、家庭学習に関係のない動画を視聴したりする子どももいることから情報モラル教育も課題として指摘され、学習の用途に応じた正しい端末の使用方法を保護者と共に再確認する必要性が指摘された。
参加者からは「端末持ち帰りの知見を共有できる良い機会。先進地域の報告が刺激となり、学校として取組を進める契機となった」などの声が寄せられた。
(道・道教委 2023-11-22付)
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