全国学力等調査北海道版結果③後志 子を主語にした授業を 好循環創出の検証改善サイクル(道・道教委 2023-11-24付)
【分析結果】
▼小学校
▽管内の多くの小学校において、授業研究や事例研究等、実践的な研修をよく行っていることによって、授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと回答した児童の割合が全国および全道を上回ったと考えられる
▽管内の多くの小学校において、算数の授業で、具体的な物を操作するなどの体験を伴う学習を通じて、数量や図形について実感を伴った理解をする活動を行ったことによって、児童は算数の勉強が好きになり、算数の「図形」領域で平均正答率が全国を上回ったと考えられる
▼中学校
▽管内の多くの中学校において、授業研究や事例研究等、実践的な研修をよく行っていることによって、授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと回答した生徒の割合が全国および全道を上回ったと考えられる
▽管内の多くの中学校において、自分の考えをまとめ、発表・表現する場面で、生徒一人ひとりに配備されたPC・タブレットなどのICT機器を積極的に使用したことによって、学習の中でPC・タブレットなどのICT機器を使うのは勉強の役に立つと回答した生徒の割合が全国および全道を上回ったと考えられる
【管内教育の重点(学力)】
▼好循環を創出する検証改善サイクルの充実
▼子どもを主語にした授業づくり
【具体的な改善策】
▼好循環を創出する検証改善サイクルの充実(体制の強化)
▽教育委員会への支援
8~9月に教育委員会訪問を実施する。教育長、校長、教務主任等と共に調査結果の分析と今後の取組(中学校による授業の乗り入れを含む)を決定し、中学校区で進行管理する(1回目は経営訪問時に実施済み)。
▽校長会と教育局との連携
小樽市校長会、後志校長会と連携し、課題を抱える学校に他校の校長がチームでサポートする体制をつくる。
▽各校(校長)
義務教育指導監による経営訪問時に校長と調査結果に基づくカリキュラム・マネジメントについて協議し、教務主任等の役割の明確化に向けた指導助言を行う。地域の教育力の活用と地域から子どもたちが認められる取組の推進を図る(コミュニティ・スクールや地学協働の充実を含む)。
▼子どもを主語にした授業づくり(後志ブランドの確立)
▽管内の教科指導力の高い教員(中核教員)
4年度に活躍した数学中核教員による、教員が連携して授業改善に取り組むネットワークの構築と他教科(5年は算数・数学・英語・体育)への普及を図る。
▽各校(教頭)
4年度に実施した教頭も参加する学力向上の研修会を継続し、教頭が学校の核となり全教科の授業改善に取り組む学校体制の確立を図る。
▽各校(学力向上担当)
MEXCBTの最大活用(家庭学習を含む)による教員の働き方改革と子どもの学びに向かう力等の育成を図る(7月の教育長会議、校長会理事研修会でMEXCBTの活用に関わる実践体験を実施済み)。
平均正答率の経年変化(数値は全国平均との差)
(道・道教委 2023-11-24付)
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