道フロンティアキッズ成果発表会 地域の未来 思い描いて SDGs達成へ 7小学校
(道・道教委 2023-11-22付)

フロンティアキッズ成果発表会
フロンティアキッズ成果発表会

 道は20日、「北海道フロンティアキッズ育成事業」成果発表会をオンラインで開いた。7小学校の児童が参加し、SDGsの観点から地域の魅力や問題点をまとめた「地域未来図」を発表。環境に優しいまちづくりに貢献するため身近に実行できる取組を行動宣言として発表した。

 同事業は、SDGsの視点から環境・経済・社会への関わりを学び、地域に貢献する意識と誇りを醸成する環境教育プログラム。民間企業による協力を得て3年度から実施している。

 本年度の実施校は滝川市立江部乙小学校、ニセコ町立ニセコ小学校、洞爺湖町立洞爺湖温泉小学校、根室市立落石小学校、江別市立上江別小学校、えりも町立庶野小学校、苫前町立苫前小学校の7校。総合的な学習の時間などを活用し、半年間にわたり地域の人々から環境に配慮した取組などを聞き取り、地域未来図としてまとめる学習に取り組んだ。

 開会に当たり道環境生活部環境保全局の佐々木聡環境政策課長は「自分たちの地域と同じところ、違うところを学び、積極的に質問や意見交換をしてほしい」と期待した。

 続いて各学校が発表。上江別小の児童は、市のコムギ「ハルユタカ」に焦点を当て、生産者へのインタビューなどをもとに生産量が減少している実態を説明。若い世代の生産者を増やすため、スマート農業を取り入れて国が導入コストを支援するなど改善策を提案した。

 洞爺湖温泉小は、湖畔清掃やヒメマスの放流などの環境維持活動や、花火大会の開催によって排出されるCO2を地熱発電事業で埋め合わせする「カーボン・オフセット」など地域の取組を発表した。

 最後に行動宣言を発表。「食品ロスを防ぎ、地産地消に全力で取り組む」「ゼロカーボン実現のため二酸化炭素を使わない交通手段を呼びかける」「使っていないコンセントを抜いてCO2を減らす」など、自分たちが取り組める行動を力強く宣言した。

(道・道教委 2023-11-22付)

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