全国学力等調査北海道版結果⑪オホーツク　端末活用の好事例普及　メクビットで学習習慣確立

（道・道教委 2023-12-06付）

【分析結果】

▼小学校

▽管内の多くの小学校において、児童一人ひとりに配備されたＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器を授業で活用したことによって、授業改善が図られ、ＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器を使うのは勉強の役に立つと思うと回答した児童の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる

▽管内の多くの小学校において、各教科で身に付けたことを、様々な課題の解決に生かすことができるような機会を設けたことによって、児童が各教科の学ぶ意義を実感できるようになり、国語、算数および英語の学習は大切だと思うと回答した児童の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる

▼中学校

▽管内の多くの中学校において、教員がコンピューターなどのＩＣＴ機器の使い方を学ぶために、必要な研修を実施したことによって、授業改善が図られ、授業において、ＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器をほぼ毎日使用したと回答した生徒の割合が、全国および全道を上回ったものと考えられる

▽管内の多くの中学校において、生徒が行った家庭学習の課題について、教員の指導改善や生徒の学習改善に生かしたことによって、授業との関連を図った家庭学習が促進されたため、家庭において自分で計画を立てて勉強していると回答した生徒の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる

【管内教育の重点（学力）】

▽「思考力・判断力・表現力等」の育成に向けた授業改善

▽ＩＣＴを効果的に活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実

▽平常時における１人１台端末の持ち帰りやＭＥＸＣＢＴ等を活用した学習習慣の確立

【具体的な改善策】

▼「思考力・判断力・表現力等」の育成に向けた授業改善

▽管内教育委員会教育長部会および校長会と連携し、全ての小・中学校において、自校の学力向上「ロードマップ」に基づいた取組の実施状況を把握するとともに、各種調査結果を踏まえた成果検証の推進に向け指導助言する

▽学校教育指導訪問において、各教科等で児童生徒に身に付けさせる資質・能力の明確化を図るとともに「思考・判断・表現」および記述力向上に重点を置いた組織的・計画的な授業改善に向け、指導助言する

▼ＩＣＴを効果的に活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実

▽学校教育指導訪問において、自校の学力向上「ロードマップ」および状況確認表等によって、各学校の取組状況を把握するとともに、１人１台端末の効果的な活用について、好事例を普及する

▽学校等の要望に応じて実施する教師力向上セミナーや「授業力向上推進グループ」、管内教育研究団体と連携したセミナーを実施し、教員のＩＣＴ活用指導力向上を図る

▼平常時の１人１台端末の持ち帰りやＭＥＸＣＢＴ等を活用した学習習慣の確立

▽局独自研修において、家庭学習の手引を活用した授業と連動した家庭学習の組織的な推進およびＭＥＸＣＢＴの活用について指導助言を行う

▽自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立モデル事業を活用し、１人１台端末の持ち帰りによる学習習慣の確立に向けた好事例を普及する

(道・道教委 2023-12-06付)