全国学力等調査の石狩管内学力保障　伸びしろ層　小中４教科で減　対話重視の授業改革で成果

（道・道教委 2023-12-13付）

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　石狩教育局は、５年度全国学力・学習状況調査における管内の学力保障状況をまとめた。平均正答率３０％未満の「伸びしろ層」の割合は小中４教科で減少。約１６％の中学校で伸びしろ層がゼロとなり、対話を重視した授業改革の成果が表れている。

　石狩管内では４年度から管内学力保障共通テーマ「授業改革０５５！」を設定。伸びしろ層をゼロ、中間層を５割、定着層を５割にすることを目標に、対話を重視した授業改革を通して一人ひとりに考えを持たせ、他者と協働を図る授業改革を推進してきた。

　また、対話を重視した授業改革とともに「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るためのＩＣＴの有効活用実践事例を管内各学校から募集。石狩局ウェブページへの掲載およびリーフレットを発行するなど、好事例の普及・啓発にも力を入れてきた。

　５年度の調査結果を受けて独自に管内の各層の伸びしろ層の割合を算出し前年度と比較した結果、小学校国語は４・９ポイント減の５・３％、算数は０・４ポイント減の９・４％、中学校国語は２・８ポイント減の６・８％、数学は２・９ポイント減の２８・９％といずれも減少。全国との比較では、いずれの教科も、管内の伸びしろ層の割合が全国の割合を下回った。

　さらに、管内の小・中学校で伸びしろ層がゼロを達成した学校は、小学校の国語が約１３％、算数が約１１％、中学校の国語が約１６％、数学が約１１％となり、中間層と定着層の割合を高めた。

　石狩局は、対話を重視した授業改革とＩＣＴの有効活用を一層進め、全ての子どもが学びの場で活躍する授業の実現に取り組んでいくとしている。

(道・道教委 2023-12-13付)