札幌市民憲章６０周年で実践者表彰　屯田北中に晴れの栄誉　みなみの杜高等支援も受賞

（札幌市 2023-12-13付）

賞状を受け取る田中校長

　札幌市民憲章制定６０周年記念式典が１１月２９日、札幌市時計台ホールで開かれた。市民憲章実践者表彰では、市立学校から屯田北中学校（川原明子校長）と市立札幌みなみの杜高等支援学校（田中進一校長）の２校が選ばれ、表彰状を受け取った。

　札幌市民憲章は「札幌」をより豊かで明るく住みよいまちにすることを念頭に、昭和３８年１１月３日に市民の総意として制定されたもの。ことしで６０周年を迎え、４年度実践者インタビュー、インスタグラムフォトコンテストなど様々な記念事業を展開した。

　式辞に立った札幌市民憲章推進会議の松平英明議長は、制定後の時代の変化を振り返りながら「６０周年を契機にあらためて先人たちの札幌への思いを巡らし、これからも市民憲章の精神や意義を大切にして、多くの市民に普及していきたい」と述べた。

　秋元克広市長は、今後１０年のまちづくりに向けた基本的な指針として「第２次まちづくり戦略ビジョン」を策定したことに触れ「この指針の根底にも市民憲章がある。先人たちが築き上げた札幌をこの先も確実に引き継いでいく」とあいさつした。

　続いて、市民憲章実践者表彰式を挙行した。本年度は、５個人１１団体が受賞。市立学校からは屯田北中と札幌みなみの杜高等支援が栄に浴した。

　屯田北中は、地域の美化活動として科学部員が創成川の清掃活動を実施。自然環境の整備・保護に向けて東屯田川、茨戸耕北水路、創成川の生態調査にも取り組んでいる。

　札幌みなみの杜高等支援は、地域の高齢者と生徒の交流を図る「元気もりもり体操」、クマ被害防止に向けた地域の草刈り活動、砂入りペットボトル「コロバーズ」の製作などの取組を推進している。

　式典ではこのほか、北白石中学校吹奏楽部や平岡中央小学校・月寒東小学校合唱団による記念ステージなどが行われた。

(札幌市 2023-12-13付)