市奨学基金に１千万円　秋元札幌市長が感謝状贈呈　元道立高教諭・角田さんが寄付

（札幌市 2023-12-14付）

　経済的な理由で就学が困難な子どもたちの支援のためにと、道立高校で３５年にわたって数学教諭を務めた角田義一郎さんが、市奨学基金に総額約１０００万円を寄付した。８日に市役所で感謝状贈呈式を開き、秋元克広市長が謝意を示した。

　市奨学金は、高校生や大学生が対象で、返済不要の給付型。昭和２６年に基金を創設し、企業や個人からの寄付金を積み立てて、運用益から奨学金を拠出している。

　角田さんによる寄付はこれまでも令和２年度に２回、３年度に１回あり、今回で４回目。自身も高校と大学時代に同奨学金の支援を受けたことから「市に恩返ししたい」と寄付に至った経緯を語る。総額は１０１５万１０００円となった。

　８日の感謝状贈呈式で、秋元市長が「年々希望者が増えて倍率が高くなっているため、大変ありがたく思う」と述べ、感謝状を贈った。

　角田さんは「子どもたちの役に立てたら」と話した。

(札幌市 2023-12-14付)