真駒内駅前再開発で事業企画授業　杜カフェ２号店出店？　札幌みなみの杜高等支援

（札幌市 2023-12-14付）

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（田中進一校長）は、２年「職業基礎」で、再開発計画がある南区の真駒内駅前に、校内で生徒たちが運営している「杜カフェ」の２号店を出店すると仮定した事業を企画する授業を行っている。最終的には校内コンペで優秀企画を選び、市の駅前地区まちづくり検討委員会委員長に提言する。

　市がことし１１月に策定した真駒内駅前地区まちづくり計画では、駅前の真駒内中学校がある街区に商業施設を整備することなどを想定している。授業では、このエリアにカフェ２号店を出店すると仮定して、生徒自ら計画を立てる。杜カフェの目指す姿や各コースの特色を再確認する機会にすることなどがねらい。７時間構成で行う。

　１時間目の１１月３０日は、真駒内駅前地区まちづくり検討委員会委員長で、札幌市立大学の片山めぐみ准教授が講師として来校した。寿都町と大学が連携してコミュニティレストラン「風のごはんや」を開いた経験を紹介。町民有志が運営することで多世代が集い交流できる場所になったと話し「皆さんも自分たちらしい経営方針やサービス内容を考えてみて」とアドバイスを送った。

　また、アートノヴァ（株）の代表取締役で、百貨店などのイベント開催や店内装飾を手がける河井崇友さんが、店のコンセプトやターゲット、メニュー設定など計画する上での重要なポイントを説明した。

　このあと、生徒たちは７、８人のグループを組み、早速話し合いに取りかかった。

　今後、完成した企画はカフェの来店者らによる投票でコンペを行い、選ばれた最優秀企画を片山氏に提言する。

(札幌市 2023-12-14付)