組織活性化の機会を　仕事始めで札幌市教委　檜田教育長

（札幌市 2024-01-09付）

檜田英樹教育長

　札幌市教委の檜田英樹教育長は４日、仕事始めに当たって職員向けに年頭あいさつを発表した。新たな時代に対応するため、ミドル・アップダウン型やティール型の組織運営を取り入れ「組織を活性化させる機会をつくって」と呼びかけた。

　ことしは、集合形式でのあいさつを取りやめ、あいさつ文を配布する形式に変えた。

　檜田教育長は昨年について、新型コロナウイルス感染症が５類に移行した一方、夏の猛暑やインフルエンザの流行など「新たな対応につぎからつぎへと追われていた気がする」と振り返った。

　その中で業務に当たる職員に対し「自らの業務に前向きに、そして真摯に取り組んでいる。何より職員同士の連携が素晴らしく、チームワーク良く業務が進められている」と謝意を示し、引き続き働きやすい職場づくりに努めるよう呼びかけた。

　ことしの業務推進に当たっては、日々状況が変化する現代において「一つの考え方に固執した組織では対応が難しくなる」と強調。中堅層が主体的に組織運営に関わる「ミドル・アップダウン型」、年齢や経験年数にとらわれず各自が責任を持って進める「ティール型」などの組織運営を場合に応じて取り入れて「組織を活性化させる機会をつくって」と求めた。

　これを実現するために「若い人たちも一緒に考え、自分の意見や思いを常に表出することが大切」とし「常に多くの意見を取り入れながら進める“わいわいがやがや”した組織であってほしい」と期待した。

　また、将棋界の藤井聡太八冠が偉業を達成した際の心境を表した四字熟語「雲外蒼天」を紹介し「日々の小さな努力を重ね、新しい自分に出会える、そんな年になることを願っている」と激励した。

(札幌市 2024-01-09付)