札幌市P協要望への札幌市教委回答(札幌市 2024-01-12付)
札幌市PTA協議会(中野吉朗会長)の6年度札幌市文教施策に関する要望書に対する札幌市教委の回答はつぎのとおり(11日付8面既報)。
【学校設備に関して】
暑さ対策、熱中症対策として効果的なエアコンを早急に導入することを希望する。
〈回答〉
子どもたちが夏季期間においても安全かつ快適に学ぶことができる環境を確保するため、9年度までに全市立幼稚園・学校の普通教室等にエアコンを整備するため取組を進めている。
また、緊急措置として、6年夏までに保健室へのエアコン整備を進めるほか、6年度中に全ての保育室、普通教室および特別支援学習室へ移動式エアコンを整備する。
【教職員に関して】
教員の様々な負担を軽減して資質・能力の向上に向けた取組を充実させるため、また子ども一人ひとりの発達を支える視点からも、教職員の増員・加配・専科教師の配置を希望する。
〈回答〉
教職員の配置については「公立義務教育諸学校の学級編制および教職員定数の標準に関する法律」等の法令を標準に配置している。
教職員の負担を軽減し、子ども一人ひとりに合ったきめ細かな指導や、専門性の高い教科指導を充実させるため、小学校専科指導などの加配定数の増員について、今後も様々な機会を通じて、国に要望していく。
また、教員一人ひとりが、自身の研修の履歴を振り返り、自らの強みや課題を明らかにした上で、主体的に研修を選択し、切れ目なく学び続けていくことができる研修体制を整備するなど、教員の資質・能力の向上が図られるように努めていく。
【不登校に関して】
様々な原因によって不登校となっている子どもが年々増加しているため、教育支援センターにおいてもオンラインによる学習支援を行うなど、不登校児童生徒のための学びの場の確保に向けた取組の充実を希望する。
〈回答〉
本年度から教育支援センター宮の沢に、新しくオンラインコースを設置し、学校や教育支援センターに通うことが難しい市内の小中学生を対象に、週2回の学習支援をメインにした取組を試行実施している。
また、同じく本年度から教育支援センター未設置区である東区と清田区に、教育支援センターサテライトを設置し、これまで遠くて既存の教育支援センターに通うことができなかった子どもでも通えるよう試行実施している。
今後も不登校児童生徒のための学びの場の確保に向けた取組の充実に努めていく。
【悪天候時や災害等発生時の安全確保に関して】
災害等の発生時における登下校中の子どもの安全確保について、保護者も共通の理解で行動できるよう、平時からの積極的な情報の発信および地域の小・中学校での連携強化を希望する。
〈回答〉
教育委員会では、家庭や地域社会と連携した危機管理体制の構築および登下校時の安全確保の取組を進めている。また、災害等の発生およびその可能性が予測される場合には、必要な情報を学校と共有するなどして児童生徒の安全確保に努めている。
また、安全確保に係る対応については、地域の状況を踏まえて学校長が判断を行うが、札幌市では、中学校区を基本単位とする小中一貫した教育のパートナー校で連絡を取り合い対応について協議するなど、小・中学校の連携を図っている。
なお、現在整備している学校・保護者間連絡システム「すぐーる」については、緊急時等にて教育委員会から保護者等宛てに連絡することが可能になるため、来年度以降、その活用についても検討している。
(札幌市 2024-01-12付)
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