札幌市 医療的ケア児保育所受入 6年度から9ヵ所に 保育時間も拡大し支援充実
(札幌市 2024-01-15付)

 札幌市子ども未来局は、人工呼吸器の装着やたんの吸引などの介助が日常的に必要な「医療的ケア児」を、保育所で受け入れるモデル事業について、新年度から受け入れ可能施設を5ヵ所から9ヵ所に増やす。保護者のニーズを踏まえて保育時間も拡大し、支援体制の整備を図っていく。

 医療的ケア児は、自力での呼吸や食事などが難しく、人工呼吸器の使用やたんの吸引といった介助が必要な子ども。18歳以上で高校などに在籍する人を含む。市保健福祉局によると、市内に推計300~350人いる。

 医療的ケア児に対しては、保護者か医師、看護師などでなければ医療的介助はできない。子ども未来局は元年度から、市立保育園に看護師1人を配置して、入所を希望する医療的ケア児を受け入れるモデル事業を開始。本年度は5ヵ所で体制を整備し、うち3ヵ所に3人が入所している。

 来年度からは受け入れ可能施設を9ヵ所に拡大。既に入所がある2ヵ所を除く、中央、北、東、厚別、豊平、西の各区の保育・子育て支援センター6ヵ所と、市立認定こども園にじいろの計7ヵ所で、それぞれ1人ずつ新たに公募する。

 受け入れ時間も従来より1時間30分拡大し、平日の午前8時45分から午後5時15分までとした。

 利用申し込みを2月22日まで受け付ける。保育所の面談や検討会議などを経て、利用開始は5月を予定している。

(札幌市 2024-01-15付)

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