雄武小・中等整備基本方針　一体的校舎視野に検討　スポセン等は共用・集約も

（学校 2024-01-16付）

　【網走発】雄武町教委は昨年１２月、文教地区における教育施設等整備基本方針をまとめた。老朽化が進む小・中学校を含む四つの学校施設とファミリースポーツセンターなどの五つのスポーツ施設が対象。少子化などの地域の実情を踏まえた上で、今後、具体的な整備の進め方などを検討していく。

　雄武町では、本年度で廃校となる小学校を除いて小学校２校、中学校１校の全３校があり、いずれも築４０年を超えている。ほかの公共施設を含めて、老朽化への対応が喫緊の課題となっている。

　こうした状況を受け、町教委は学校施設とスポーツ施設における今後の整備の進め方などをまとめた文教地区教育施設等整備基本方針を策定。同地区にある雄武小学校、雄武中学校、学校給食センター、学校プール、ファミリースポーツセンター、武道センター、農村広場、健康ふれあいセンターが対象施設となっている。

　学校施設は小・中学校を一体的校舎とすることを視野に入れつつ、地域の防災拠点としての機能を備え、太陽光発電などのエネルギーを活用した環境に配慮した校舎整備としていく予定。

　スポーツ施設は、既存施設を計画的に改修し劣化防止に努めていくとともに、コスト縮減の観点から学校施設との共用化・集約化を検討していくこととしている。

　今後、パブリックコメントなどを踏まえ、さらに具体的に整備の進め方などについて検討していく。

　早ければ８年度に基本・実施設計を進め、９年度にも着工する方針だ。工事期間は２～３年を見込んでいる。

(学校 2024-01-16付)