教員養成担当教員 全国縦断で育成　博士後期課程設置へ協定　道・大阪・福岡の３教育大

（学校 2024-01-26付）

（左から）道教育大の田口学長、大阪教育大の岡本学長、福岡教育大の飯田学長

　道教育大学、大阪教育大学、福岡教育大学は１７日、東京都内の学士会館で、７年度の共同開設を目指す博士後期課程設置に向けた協定書の締結式を行った。道教育大の田口哲学長、大阪教育大の岡本幾子学長、福岡教育大の飯田慎司学長が協定書に署名。全国を縦断するネットワークを構築し、臨床的な研究力と教員養成の学識を備えた教員養成担当教員の育成を図る。

　開設する博士後期課程は、臨床発達教育科学、臨床教科学の２分野を柱とする「共同学校教育学専攻課程」。道教育大のへき地・小規模校教育、大阪教育大のダイバーシティ教育、福岡教育大の特別支援教育・学校適応支援など各大学における教員養成の実績を生かし、全国を縦断するネットワークを構築することで、遠隔・共同による教員育成体制の実現を図る。

　締結式には道教育大の田口学長、大阪教育大の岡本学長、福岡教育大の飯田学長が出席。あいさつに立った田口学長は、平成２６～２９年に実施したプロジェクトの構想が契機となり、今般の共同教育課程の設置に至ったことに触れ「３大学が日本を縦断する形で、オンラインも活用しながら各大学の特色を生かしてネットワーク型教育を推進したい」と決意を表明。道内５キャンパスが連携し、へき地・小規模校教育の個別最適な学びの研究といった実績をもとに貢献していく考えを示した。

　本年度中に文部科学省に申請し、採択されれば７年度から開設する。

(学校 2024-01-26付)