建設業の魅力など伝える　高木組　函工高生に出前授業

（学校 2024-01-25付）

長原氏が建設業の魅力などを伝えた

　【函館発】函館工業高校（坂野裕悦校長）は昨年１２月下旬、環境土木科２年生を対象に（株）高木組（函館、中田俊一郎社長）による出前授業を実施した。道開発局函館開発建設部発注工事の現場代理人兼監理技術者を務める長原淳平氏が、建設業の魅力や社会人としての心構えを説明。生徒は社会を支える建設業の魅力に理解を深めた。

　授業は同校を卒業し、現場の第一線で活躍する長原氏が提案して実現。若手の技術者が不足している業界の課題を踏まえ、就職が迫った学生を対象にしたいとの思いから、母校の生徒と交流を深めることとした。

　同社の概要説明では、創業から１２１年の歴史を振り返り、直近の完工高や社員の年齢構成、現在請け負っている主な工事などを紹介。

　技術の解説では「函館港本港地区西防波堤改良」の施工方法などを動画で公開し、防波堤が果たす役割や事業効果を示した。

　社会人としての心構えを説くため「将来のなりたい自分・将来の自分の仕事」をテーマに特別講話。自らの人生設計を真剣に考え、目標を定めるよう助言したほか、社会を支える建設業の魅力をＰＲした。

　生徒からは「大変有意義な時間だった」「建設業への関心が深まった」「説明が分かりやすく、将来をイメージできた」などの感想が寄せられた。長原氏は「生徒の糧になっていたら幸い」と願った。

　坂野校長は「本校の教育は“生徒に現場を伝える”ことに重きを置いている。現場で活躍しているＯＢの話は非常に参考になったと思う」と話した。

　最後に、坂野校長が高木組に感謝状を贈呈。次世代の育成への協力に謝意を示すとともに、今後のさらなる交流深化を望んだ。

(学校 2024-01-25付)