第1回全国商業高アプリコンテスト 日常を便利にするPGを 苫小牧総合経済高の2人が受賞
(学校 2024-02-01付)

苫小牧総合経済高校Webアプリコンテスト受賞
セガ賞を受賞した朝山さん(左)と入選の佐賀さん

 【苫小牧発】苫小牧総合経済高校(池田隆校長)の生徒2人が第1回全国商業高校Webアプリコンテストで企業賞の部の「セガ賞」と入選に輝いた。全国35校180点の中から選ばれ栄誉を勝ち取った。道内では同校のほか、北見商業高校がプレゼン賞を獲得した。

 同コンテストは「商業科目」を有する全国の高校を対象に、高校生が社会や身の回りの課題解決につながるウェブアプリケーションを作成し発表を行うもの。

 ウェブアプリの作成を通じて、プログラミング技術や情報デザイン、プロジェクト進行やプレゼンテーションなどの能力育成を図るとともに、生徒たちの学びの発表の機会を提供することを目指す。主催は実行委員会。

 同校では、これまでもアプリ作成やプログラミングに力を注いできたが「何か生徒の努力が形に残れば」と考え、初めて開催された同コンテストに果敢にチャレンジ。情報処理科3年の朝山瑠和さんが企業賞の部で「セガ賞」、佐賀小雪さんが入選に見事選ばれた。

 朝山さんは、同校マーケティング部が地域活性化につなげようと新たな地元グルメとして考案した「苫小牧やきそば」を扱っている店舗を調べることができる「苫小牧やきそばマップ」を作成。

 取扱店をマップ上のピンで示し、クリックすると住所や電話番号、ホームページなどの情報とともに、各店舗の苫小牧やきそばの写真と値段、特色の説明が表示される。

 苫小牧やきそばは東胆振産の食材を使い、ホッキ節を添える共通点はあるが、味付けや具材は店ごとに異なるため、同マップで手軽に確認できるようにした。

 佐賀さんは全国商業高校協会主催のビジネス文書実務検定試験速度部門の練習に使用できる10分タイマーを製作。同試験はテスト用紙をめくり3秒たってから10分間を計るため、3秒をプラスし試験本番に近い状態で練習できるようにした。

 また残り2分、残り10秒で試験官から声がかかるため、タイマーにも同様の機能をつけた。

 2人とも初めての大会への参加ということもあり「まさか入賞できるとは」と感激。朝山さんは「セガに選ばれたのがうれしい。紙ベースだったマーケティング部の情報をスマホでも手軽に見られるので、学校の取組が少しでも知られ、苫小牧やきそばが地域の特産品として知ってもらえれば」とPRした。

 佐賀さんは「読み上げ機能があるので先生方の負担を減らせるはず。本番と同じように練習できることで、緊張せずに本番を迎えられるのでは」との期待を語った。

 情報処理科長の山橋崇裕教諭は「初めての大会なのに頑張ってくれた。高校生らしい発想で日常を便利にするアイデアが素晴らしい」と話した。

この記事の他の写真

苫小牧やきそばマップ
各店舗の位置や特色を知ることができる苫小牧やきそばマップ

(学校 2024-02-01付)

その他の記事( 学校)

リーディングDX校の帯広柏葉高 効果的な端末活用へ研鑚 ICTサミットで授業公開等

ICTサミット  【帯広発】第2回十勝ICTサミット兼ICT管内コンソーシアム協議会が8日、帯広柏葉高校(須藤克志校長)を主会場に開かれた。オンラインを含め、小・中・高校、特別支援学校等の教職員ら75人が参...

(2024-02-20)  全て読む

ロボットプログラミング選手権 手稲養護三角山分校が準V 伊藤星矢さんら3人「来年は優勝を」

三角山分校プログラミング準優勝  今月1日にオンラインで開かれたロボットプログラミング選手権2023病弱教育部門で、手稲養護学校(鎌田典子校長)三角山分校の伊藤星矢さん(高校2年)、和田輝政さん、伊藤悠斗さん(共に高校1年...

(2024-02-15)  全て読む

先人の思い受け継ぎ未来へ 森町尾白内小で閉校式 143年の長き歴史に幕

尾白内小学校閉校式  【函館発】森町立尾白内小学校(中西章二校長)の閉校式が10日、同校で執り行われた。児童や保護者ら約80人が出席し、143年の歴史に幕を下ろす同校との別れを惜しんだ。式典で中西校長は歴史ある...

(2024-02-15)  全て読む

幕別中 探究活動で地域課題掘り下げ 新たに起業家教育展開 3年生 まちづくりへアイデア

幕別中探究学習発表  【帯広発】幕別町立幕別中学校(橋本靖宏校長)は、3年間を通して地域課題を掘り下げる探究活動を推進している。5年度、3年生の新たな試みとして、地域探究と起業家教育をかけ合わせた学習を実施。2...

(2024-02-14)  全て読む

室工高 西胆振三市建設協会と 企業実習連携へ協定 就労支援も8年度実現へ

室蘭工業高校と建協協定締結  【室蘭発】室蘭工業高校(川村広幸校長)は8日、室蘭市建設業協会(橋詰昌明会長)、登別建設協会(草塩忠幸会長)、伊達市建設協会(笹山智市会長)の西胆振三市建設協会と企業実習連携に係る協定を結...

(2024-02-13)  全て読む

開発局と空知建協 学校キャラバン 業界の魅力などPR 滝川工高1年生を対象に

滝川工業高・学校キャラバン  【岩見沢発】滝川工業高校(馬道淳一校長)電子機械科と電気科1年生28人は19日、同校で開かれた開発局と空知建設業協会主催の学校キャラバンに参加した。建設企業や札幌開発建設部などの若手職員5...

(2024-01-31)  全て読む

岩見沢北村小で建設企業出前授業 土木は人の役に立つ 環境問題とのつながり学ぶ

北村小・出前授業  【岩見沢発】岩見沢市立北村小学校(角銅隆校長)で23日、建設企業㈱砂子組による環境問題と土木に関する出前授業が行われた。4年生10人が参加。児童は土木の仕事や環境問題について理解を深めた。...

(2024-01-31)  全て読む

静内農高 商品開発促進PJ 地元と連携し特産品開発 日本最大の商談会に出店も

静内農業商品開発プログラム  【苫小牧発】静内農業高校(赤穂悦生校長)は、新ひだか町をはじめとする地元産業団体等と連携して特産品開発を行う「静農商品開発促進プロジェクト」に取り組んでいる。2年目となった5年度は計9商品...

(2024-01-30)  全て読む

教員養成担当教員 全国縦断で育成 博士後期課程設置へ協定 道・大阪・福岡の3教育大

道教育大等3大学連携  道教育大学、大阪教育大学、福岡教育大学は17日、東京都内の学士会館で、7年度の共同開設を目指す博士後期課程設置に向けた協定書の締結式を行った。道教育大の田口哲学長、大阪教育大の岡本幾子学長...

(2024-01-26)  全て読む

建設業の魅力など伝える 高木組 函工高生に出前授業

高木組出前授業①  【函館発】函館工業高校(坂野裕悦校長)は昨年12月下旬、環境土木科2年生を対象に(株)高木組(函館、中田俊一郎社長)による出前授業を実施した。道開発局函館開発建設部発注工事の現場代理人兼監...

(2024-01-25)  全て読む