室工高 西胆振三市建設協会と 企業実習連携へ協定 就労支援も8年度実現へ(学校 2024-02-13付)
(左から)菊地事務局長、笹山会長、橋詰会長、草塩会長、川村校長、伊藤教育長
【室蘭発】室蘭工業高校(川村広幸校長)は8日、室蘭市建設業協会(橋詰昌明会長)、登別建設協会(草塩忠幸会長)、伊達市建設協会(笹山智市会長)の西胆振三市建設協会と企業実習連携に係る協定を結んだ。地域社会の建設分野に関わる教育の推進や人材の育成等に寄与することを目的に、建設分野における学習に関すること、建設産業への就労支援に関することなどに連携して取り組む。8年度からの企業実習の実現に向けて準備を進めていくことにしており、こうした協定は道内初とみられる。
同校は、現在の建築科と環境土木科が7年度から建設科(定員40人)に学科転換することになっており、建設科の最初の入学生が2年生になる8年度から建設科2年生を対象にカリキュラムに企業実習などを取り入れていくことを計画している。具体的には、1回4時間の企業実習を年10回程度検討しているほか、現在も行っているインターンシップを別途予定している。
8日には室蘭建設会館で協定書の締結式を行い、川村校長や橋詰会長、草塩会長、笹山会長、取組を支援する室蘭市から伊藤博明教育長、室蘭商工会議所から菊地正幸事務局長がオブザーバーとして参加した。
協定書に調印したあと、橋詰会長が経緯等を説明した。「生徒に少しでも建設業に興味を持ってもらい学習できるよう、企業実習を取り入れたい」と述べるとともに、建設業では担い手不足が顕著なため、地域の安全・安心を守る建設業の人材育成が急務であることなど、共通の認識のもとに協定締結に至ったことを紹介。実行委員会を設けて教育担当者の選定など同校の教師と協力して準備を進めていくことを明らかにした。
このあと、橋詰会長が「普段現場で培ったことを生徒に丁寧に教えたい」、草塩会長が「しっかり人材育成に取り組んでいきたい。小学生や中学生にも建設業の必要性を知ってもらう機会があればと思う」、笹山会長は「インフラ整備、災害への対応を含め、建設業の必要性を十分に認識してもらい、建設産業への参加に興味を持ってもらえれば」とそれぞれ決意を述べた。
川村校長は「新たに魅力的な学びが増える。これまで以上に地域で高校を支えていただけると思っている」と話した。
(学校 2024-02-13付)
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