先人の思い受け継ぎ未来へ 森町尾白内小で閉校式 143年の長き歴史に幕(学校 2024-02-15付)
【函館発】森町立尾白内小学校(中西章二校長)の閉校式が10日、同校で執り行われた。児童や保護者ら約80人が出席し、143年の歴史に幕を下ろす同校との別れを惜しんだ。式典で中西校長は歴史ある学びやで過ごす最後の児童らに対し「先人たちの思いが込められたたすきを受け継いできた。これからは自分自身のたすきで未来を切り拓いて」とエールを送った。
同校は明治12年開校の尾白内学校が前身。白澗小学校、尾白内尋常小学校、尾白内国民学校と改称し、昭和22年に現在の名称となった。令和4年度に行った校舎の耐震診断度調査で危険な状態と判断され、5年度末の閉校が決定。在校生は来年度から森小学校または鷲ノ木小学校に通学する。
式典で毛利繁和教育長は閉校に至る経緯を説明した上で「子どもたちの前進に向け、協力いただいたことに感謝するとともに、今後も地域の一員としての自覚を持ち、より良く生きていこうとする気持ちを一層高めることができるよう、引き続き支援と協力をお願い申し上げる」と謝意を示した。
来賓として出席した渡島教育局の山下幹雄局長は五つの元号にわたり、児童の可能性を限りなく高める教育を続けてきた同校の功績をたたえ「輝かしい校史に幕を下ろすこととなったが伝統は新たな学校へと受け継がれ、発展していくと確信している」と閉校をしのぶあいさつを述べた。
中西校長は式辞で「尾白内の歩みは保護者や地域に支えられてきた道のり。長い歴史の最後の児童となる皆さんは思いの込もったたすきを受け継ぎ、ゴールまで届ける役割がある。これからは自身でたすきをつなぎ、未来に向かって歩んでほしい」と呼びかけた。
記念品贈呈では児童の高野映志さん(6年)が実行委員会からマグカップやコースターなどの記念品を受け取った。
代表児童のあいさつでは最後の卒業生となる田中麗さん(6年)が登壇。入学式や運動会、宿泊学習などの6年間の思い出を振り返り「春からの中学生活では、本校で学んできたことを生かして頑張りたい」と意気込みを示した。
(学校 2024-02-15付)
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