帯広大正小 JAGA育 6年度から教育課程に ふるさと・キャリア教育等を体系化 (学校 2024-01-24付)
【帯広発】帯広市立大正小学校(田中善久校長)は、地域の特色を生かした教育活動を「大正JAGA育」としてまとめ、ふるさと教育・キャリア教育等の体系化を目指している。5年度内に目標や実施時期、講師などをマニュアル化し、6年度から教育課程に位置付ける見通し。田中校長は「地域と共に持続可能な教育を実現していきたい」と期待を寄せる。
農業が盛んで、豊かな自然に囲まれる帯広市大正町。同校から車で10分ほどの所に位置するとかち帯広空港に加え、消防署やJA帯広大正など、教育活動に協力的な地域性や資源にも恵まれている。
同校敷地内に広がる「じゃがまる農園」は、農家を営む多くの保護者が整地や作付けに携わり、食育の一端を支える。JA帯広大正が例年開く「メークインまつり」では、ポスター作製や演舞などに児童たちが参加。このほか、発達段階に応じて、まちの特色や食を体感する学びを多く展開している。
5年度に着任した田中校長は、大正町が持つ教育活動に有用な資源をもとに、ふるさと教育やキャリア教育、社会市民性を養うシチズンシップ教育をかけ合わせ体系化する「大正JAGA育」を構想。教科学習や出前授業などの地域資源を生かし取り組んでいる学習、地域が主催する活動への参加など、現在約50にわたる教育活動を「大正JAGA育」に位置付けている。
5年度中に教科や目標、実施時期、講師などを明記したマニュアルを作成し、6年度から教育課程に位置付ける見通し。断続的・突発的ではなく、継続し一貫した教育活動にすることで、教職員や協力者の異動等に左右されない環境整備を目指す。
田中校長は「これまでの取組を価値付けし、教育課程に位置付けることで、教職員の意識向上にもつながる」「地域と共に持続可能な教育を実現していきたい」と話している。
(学校 2024-01-24付)
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