江別市教委　部活動の地域移行　６年度　指導員先行導入へ　運動・文化部で１、２校程度

（市町村 2024-01-29付）

　部活動の地域移行に関わって、江別市教委は６年度、一部の中学校を対象に部活動指導員を先行導入する方向で検討を進めている。指導員を市の会計年度任用職員として採用し、休日１日当たり３時間以内の指導に臨む。６年度予算案に、指導員の時給や手当等を含めた諸経費を計上する見通しで、準備が整った段階で順次、導入したい考えだ。

　市教委は昨年、部活動の在り方検討委員会を立ち上げた。８月と１１月に会合を開き、地域連携の柱として①部活動指導員の導入②拠点校方式の導入―の２点を据え、地域移行の円滑な実現に向けて協議を進めてきた。

　昨年９、１０月には、教職員および小中学生とその保護者を対象にしたアンケートを実施。部活動の部員数は減少傾向にあるものの、児童生徒や保護者からのニーズが高く、活動機会の確保が必要とする一方で、他校や地域での活動に積極的ではなく、部活動顧問教員以外の指導に慣れていない部活動が多数あることが明らかになった。

　また、学校においても、部活動指導員の導入を希望するが、生徒の安全確保や教職員との調整、指導の一貫性などを懸念する声も上がった。

　こうした意見を踏まえ、６年度は一部の学校を対象に、部活動指導員を先行導入する方向で調整を進めている。現段階では、部活動指導員を市の会計年度任用職員として採用し、休日１日当たり３時間以内をめどに勤務する計画。対象となる学校および部活動は調整中だが、運動部、文化部それぞれ１、２校程度とする方針とみられる。

　６年度当初予算案に関連経費を盛り込む見通し。予算が成立し、準備が整い次第、運用を開始する。

(市町村 2024-01-29付)