北見市教委 全国学力等調査結果 中学校国・数 前年度より2P上昇 数学「選択式」等全国差最小に(市町村 2024-01-22付)
【網走発】北見市教委は、5年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。中学校の国語、数学における平均正答率は、前年度よりも2・0ポイント上昇。特に国語の「話すこと・聞くこと」、数学の「選択式」は全国との差が最も小さくなった。市教委では結果を受け、明らかになった課題の改善に向け、学力向上の取組を進める方針。
5年度の調査は、市内の小学6年生761人、中学3年生815人を対象に実施した。
小学校は、国語、算数共に全国平均を下回った。国語については多くの児童が目的を意識して、中心となる語や文を見つけて要約することなどができているとした一方で、文章を読んで理解したことに基づいて自分の考えをまとめることに課題が見られると市教委は分析している。
中学校は、国語、数学、英語いずれも全国平均を下回った。国語と数学においてどちらも前年度より2・0ポイント高く、特に国語の「話すこと・聞くこと」、数学の「選択式」は全国との差が最も小さくなった。
質問紙調査をみると、小学校で「学習の中でPC・タブレットなどのICT機器を使うのは勉強に役立つ」と回答した割合は95・9%で、前年度の調査時同様、多くの児童がパソコン端末を活用した学習の効果を実感している。
一方で「1日当たり1時間以上勉強をする」と回答した割合は、平日で45・3%、休日で56・6%となり、全道や全国と比べると家庭での学習時間が短い傾向にある。
中学校では「授業での発表機会で、自分の考えが伝わるよう、資料や文章、話の組み立てなどを工夫して発表した」と回答した生徒の割合は67・3%で、全道や全国と比べると高い傾向にある。
市では結果から明らかになった課題の改善に向け、学力向上の取組を進める方針。基本的な考え方「小中連携プログラムによる学びの連続性」において学習規律の接続、授業形態の接続、指導力向上研修事業、個別最適な学びと協働的な学びの往還がある授業を推進する。
また、具体的な取組として「学習環境をつくる」「指導技術を磨く」「指導方法を工夫する」の三つをスタンダードに、継続的に指導の質を高める方針。朝読書・家庭における読書の推進や授業・学級づくり研修会の実施、子どもの集中力を高めるICTの有効活用などを推進する。
(市町村 2024-01-22付)
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