上士幌町内3校園選定 地域資源活用の探究学習等 環境省 環境教育・ESD実践動画
(市町村 2024-01-05付)

上士幌町内3校環境省「環境教育ESD実践動画」選定
(右から)横山園長、山田校長、新倉校長

 【帯広発】環境省が5年度から始めた「環境教育・ESD実践動画100選」に、上士幌町立認定こども園ほろん(横山利幸園長)、上士幌小学校(山田圭介校長)、上士幌中学校(新倉忠司校長)が応募した動画が選定された。豊かな自然環境や、地域全体でSDGsを推進する町ならではの資源を用いた実践、環境と関連付けた探究学習など、校種に応じた環境教育が高く評価された。

 脱炭素先行地域としてSDGsを推進する上士幌町において、町内各校種からなる「かみしほろ学園」では発達段階に応じた環境教育を展開している。

 認定こども園ほろんでは、自然豊かな地域性を生かした体験的な学びを実践している。上士幌小は学年に応じた環境教育を推進しており、5年生においては町ゼロカーボン推進課と協働し、地域資源を活用したカリキュラムを設計。上士幌中は本年度からユネスコスクール(キャンディデート校)の認定を受け、SDGsと関連付けた探究的な学びを推進している。

 環境省の取組は本年度から始まり、SDGsや環境教育、ESDの実践が多くの現場で参考となるよう、内容や有効性を広く普及する目的で実施。学校教育・社会教育における子どもを対象とした実践について3分程度にまとめた動画を公募した。

 町内1園2校が動画を提出し、学校教育部門に選定された。全国から選ばれた81団体のうち、接続する校種での応募は上士幌町のみ。

 選定を受け、横山園長は「今後も、町の四季を五感を通して感じる環境教育を推進し、生きる力を子どもたちに育んでいきたい」と話す。山田校長は「こども園から引き継ぎ、SDGsの学びから自分の考えをまとめるカリキュラムを充実させていきたい」と、校種間連携の視点を広げる。新倉校長は「ユネスコスクールの制度を生かし、道内外の学校と連携して学びを深め、世界に目を向ける学習を展開したい」と、生徒たちの視野を広げ、学びを深める方針を持っている。

(市町村 2024-01-05付)

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