生成AIの活用考える 新しいかたちの学び推進教員校内研修 帯広西小でロイロノート等
(市町村 2024-01-16付)

新しいかたちの学び推進教員による校内研修

 【帯広発】道教委「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」によって配置された帯広市内の推進教員3人は昨年12月、市内小学校3校の校内研修で講師を務めた。同月中旬、西小学校ではロイロノートやチャットGPTの活用方法を説明。生成AIに初めて触れる教員が多く、授業での活用場面を想像しながら演習を行った。

 事業は“子どもたちの未来を拓く”学びのトランスフォーメーション推進事業の一環。国語、算数・数学、ICTの各分野で豊富な経験と高い専門性を有する推進教員が小・中学校に配置され、配置校や域内の連携校を巡回する。

 帯広市内では小学校および義務教育学校全26校を連携校に指定し、2学期以降は初任者への支援や学校の要望に応じて推進教員が各校を巡回し、TTによる授業改善を進めている。

 12月の3日間、推進教員は市内3校の要請を受けて研修を実施した。

 20日、西小ではロイロノートの効果的な授業活用やチャットGPTの活用に関して実践的に研修を展開した。同校で行う推進教員による研修は、1学期に続き2回目。教職員15人が参加した。

 ロイロノートに関しては、資料提示や新規カードの作成、音声記録などの方法を演習。テスト作成機能においては、選択肢や制限時間、BGMの設定等に加え、回答率を選択肢ごとにリアルタイムで表示する機能などを紹介した。

 参加者は「グーグルは子どもたちが自主的に共有するイメージだが、ロイロノートは教員から発信・支援しやすい」「子どもたちが楽しめそう」「効果的な活用場面を考えたい」などの感想を寄せた。

 チャットGPTについては、推進教員が作成した教員用のプロンプト事例を紹介。指示文を作成するポイントを説き、「チャットGPTが示す回答の具体性が上がるまで何度でも試行できる」と勧め、演習を実施した。

 授業での活用場面を模索しながら指示文を入力する参加者たち。一人は「十勝の魅力を伝えたい」と指示を出すものの、小学生が理解できる文章から遠い結果となった。

 推進教員が具体的な対象を指示文に組み込むよう勧め「あなたは小学校3年生です」と付け加えると、内容や使用される漢字などが対象に沿った文章になって示された。

 参加者たちは「一言付け加えるだけで内容の具体性が増し、活用の幅が広いと感じた」「あらゆる可能性を探りながら使ってみたい」と話した。

(市町村 2024-01-16付)

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