網走市教委　５年度全国学力等調査　小学校算数で全道超　前年度に比べ全国との差縮まる

（市町村 2024-01-16付）

網走市の５年度全国学力・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　【網走発】網走市教委は５年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校の算数で全道平均を０・９ポイント上回った。前年度と比較して、小学校の国語・算数、中学校の数学では平均正答率が上昇していて、改善傾向が見られている。

　市内における本年度の調査は、小学校９校の６年生２４４人、中学校６校の３年生国語２２０人、数学２２１人、英語２２２人を対象に実施した。

　結果をみると、小学校での正答率は国語が６５・５％で、全国平均を１・７ポイント、全道平均を０・２ポイント下回った。算数は６１・９％で、全国平均を０・６ポイント下回ったものの、全道平均を０・９ポイント上回った。

　中学校は、国語が６８・１％。全国平均を１・６ポイント、全道平均を１・３ポイント下回った。数学は４８・１％で、全国平均を２・９ポイント、全道平均を１・２ポイント下回った。

　領域ごとの特徴をみると、小学校の「書くこと」で全国平均を大きく上回っている。

　また全国との平均正答率の差について、前年度の結果と比較すると、小学校の国語では２・６ポイント、算数では３・２ポイント、中学校の数学では３・６ポイント縮まっており、改善の傾向が見られている。

　市教委の担当者は「学校全体で教育活動を改善することで授業改善が図られたのではないか」と分析している。

　児童生徒質問紙調査の結果では「家で計画を立てて勉強をしている」という質問に対し「よくしている」と回答した割合が小学校で３４・６％（全国平均２８・７％）、中学校で１７％（全国平均１５・３％）と高い傾向を示している。

　「学校の授業以外に１日１時間以上勉強している」児童生徒の割合は、小学校で４９％（全国平均５７・１％）、中学校で５３・４％（全国平均６５・８％）で、全国より低い傾向にある。

　このほか「１日１時間以上、ＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器を勉強のために使っている」割合は、小・中学校共に全国平均を大きく上回った。

　市教委は、引き続き、学力向上推進委員会による授業改善や学力向上フォーラムｉｎ網走などの取組を推進していくとしている。

(市町村 2024-01-16付)