探究チャレンジ空知 滝川工高 金賞に輝く アナログはかり測定値通知装置活用 19校が研究成果披露 (道・道教委 2024-01-29付)
【岩見沢発】空知教育局は9日、道教委のS―TEAM教育推進事業・探究チャレンジ空知をオンラインで開催した。管内の19校が総合的な探究の時間や課題研究などで取り組んだ探究活動の成果を発表。審査の結果「障がい者福祉分野における“アナログはかり用測定値通知装置”の活用」と題して発表した滝川工業高校が金賞に輝いた。
探究チャレンジは、高校生が取り組んだ探究活動の成果を発表・交流する機会を設定し、言語能力や情報活用能力、問題発見・解決力を育成するとともに、活動成果を新たな探究に結び付け、生涯にわたって能動的に学び続ける資質・能力を育成することを目的としている。
空知局主管で行われた探究チャレンジ空知には、19校が参加。各7分間の発表の中で、様々な観点から地域の状況など探究した学習の成果を発表した。
このうち金賞に選ばれた滝川工業高は「障がい者福祉分野における“アナログはかり用測定値通知装置”の活用」と題し研究成果を発表した。
同校は、農家で多く使われているアナログはかりにおいて、測定値が簡単に確認できれば作業効率の向上につながることから、音や光で測定重量を通知する装置の研究・開発を行い、実際の農作業で十分に活用できることを確認。これを生かし、障がい者福祉分野でも活用することができるのではないかと検証・実証を行った。
調査の結果、福祉施設で装置を使用した人から「作業が楽しい」「できるようになってうれしい」などの声が上がったことを報告。生徒は、今後の課題について「福祉分野での活用をさらに広げていき、新たな活用の分野を模索したい。試用テストや改良を繰り返して、様々な人・分野で利用できるように検討を進めていきたい」と展望を語った。
同校は2月1日に札幌で開催される探究チャレンジ・ジャパン(全道成果発表会)に管内代表として出場する。
金賞以外の受賞校はつぎのとおり。
▼銀賞
▽岩見沢農業高「持続可能な農業を目指して~空知版循環型農業の実践」
▽滝川西高「マチろ~を復活させよ!」
▼銅賞
▽砂川高「保育士不足の原因と、もたらす影響について」
▽岩見沢西高「長く住み続けられる家~サステナブルな家づくりへの転換と伝統構法“木組み”の有用性」
▽岩見沢緑陵高「咲かせよう、地元愛の花」
▽岩見沢東高「高齢化社会における地域医療のあり方」
▽深川西高「人が十分な活動をするのに必要な睡眠時間は?」
(道・道教委 2024-01-29付)
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