就職内定者サポートセミナー初開催 働く上で大切なことは 道教委 高校生260人が研鑚
(道・道教委 2024-01-30付)

 道教委は19日、オンラインで就職内定者サポートセミナーを初開催した。留萌教育局の齋藤利佳進路相談員と十勝教育局の八幡裕樹子進路相談員が社会人として必要な知識・スキル、働く上で大切なことなどを紹介。就職を予定している道内の高校生約260人が参加し、職場でのあいさつのポイントやクッション言葉の使い方、ストレスをためないこつなどを学んだ。

 道教委が実施した5年度就業状況調査によると、就業者と企業の担当者間に働く上で大切だと考えていることなどに相違が見られた。また、離職理由の認識も離職者と企業で一致しないことが多い傾向にある。

 セミナーは、社会とのすれ違いによって困ることがないように、4月から就職を予定している高校生を対象に初めて実施したもの。留萌局の齋藤進路相談員と十勝局の八幡進路相談員が講師を務め、ロールプレイング型の講義を展開した。

 齋藤進路相談員と八幡進路相談員は、労働条件や就業規則などの内容を確認する必要性、高校生と社会人の違いなどについて説明したほか、道教委がまとめた5年度就業状況調査結果から「高校時代に身に付けておけば良かったと思う資質・能力」について、「コミュニケーション能力」「言葉遣いやマナー、身だしなみ」「勤労観・職業観等」が上位3位を占めていることを伝えた。

 その上で、コミュニケーションスキルについて解説。実演を交えつつ、職場でのあいさつのポイントやクッション言葉の使い方などを伝授した。

 また、4年労働安全衛生調査の結果から仕事や職業生活に強い不安、悩み、ストレスを感じることがある労働者が全体で82・2%、20歳未満で59・8%いることに触れ、ストレスの軽減にきょうからできることとして、毎日規則正しい時間に起床することや定期的・適度に運動すること、栄養バランスの取れた食事を取ることなどを提示。ストレスをためないために、考え方の癖を修正することやポジティブに考える大切さを説いた。

 参加者からは「社会人としてのコミュニケーションの方法が分かった」「働く上でのルールなど、知らなかったことが理解できた」「離職せずに働いている人のやりがいについて知りたい」などの感想・意見が寄せられた。

(道・道教委 2024-01-30付)

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