オホーツク局主管 学校安全推進会議 “生き方”学ぶ取組を 登下校時の防犯、災害対策等(道・道教委 2024-01-31付)
オホーツク管内学校安全推進会議
【網走発】道教委は29日、オホーツク管内学校安全推進会議をオンライン開催した。管内の教職員ら38人が参加。交通安全や登下校時の防犯、オホーツク地域における寒冷期の自然災害対策について理解を深めるとともに、地域が一体となった安全対策の推進に向け意識を高めた。
会議は、学校の安全教育・安全管理に関する取組の推進について、教職員、PTAおよび関係機関・団体等の理解を深めるとともに、学校や地域の実情に応じた安全教育の普及ならびに地域ぐるみで子どもを守る体制の一層の充実を図るもの。オホーツク教育局の主管。
はじめに、オホーツク局義務教育指導班の東優佑指導主事が、安全教育の現状と課題について説明。交通安全については、自転車ヘルメットの着用状況別の致死率を比較したデータを紹介し、非着用の致死率が大きく上回っていることを示したほか、生活安全(防犯)については、登下校時の見守り活動の際に必要な心構えなどを掲載している「やってみよう!登下校見守り活動ハンドブック」の活用を促すとともに、地域で連携した取組を進めてもらうよう呼びかけた。
その上で、子どもたちには危険に対して自ら守り抜き、安全な社会をつくるための知恵と行動力を身に付けさせるなど「“生き方”を学ぶ安全教育を推進してほしい」と述べた。
続いて、網走地方気象台の古舘敬一防災気象官が「実践的、効果的な安全教育の進め方~寒冷期における自然災害時の安全確保」と題して講演。オホーツクにおける暴風雪などの自然災害に対する安全確保の取組などについて解説した。
オホーツクの寒冷期における気圧配置や雪の降り方、平成25年に発生した大規模な暴風雪とそれに伴う被害の様子について写真を交えながら紹介した上で、暴風雪時に想定すべき事態としてホワイトアウト、吹きだまり、停電、低体温症、一酸化炭素中毒などを挙げ、それぞれの特徴と対処法を説明した。
このほか、津波や土砂災害、洪水などの災害が発生した際の避難の仕方についても触れた上で「“避難しておけば”と手遅れになる前に早め早めの避難行動を」と災害時の迅速な対応を求めた。
このあと、参加者は小・中・高校・特別支援学校の4部会に分かれて、今後の安全教育推進に向けた取組について情報共有した。
(道・道教委 2024-01-31付)
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