稚内市教委 全国学力等調査結果 小・中 国語 話す・聞く全国以上 文科省等の報告書踏まえ改善(道・道教委 2024-01-31付)
【稚内発】稚内市教委は、5年度全国学力・学習状況調査の結果詳細をまとめた。小学校・中学校共に国語の「話すこと・聞くこと」以外の全領域で全国平均を下回る結果となった。市教委は、文部科学省と国立教育政策研究所の報告書などを踏まえ、各教科の改善に努めていくとしている。
本年度の調査は、市内小学校10校の6年生192人、中学校7校の3年生200人が対象となっている。
小学校の領域別の正答率を全国と比較すると、国語は「話すこと・聞くこと」で全国平均を0・5ポイント上回った。
一方で「書くこと」が9ポイント、「言葉の特徴や使い方に関する事項」が4・5ポイント、「読むこと」が3ポイントなど、4領域で全国平均を下回る結果となった。
算数は全ての領域で全国を下回った。「図形」が4・8ポイント、「数と計算」が4・7ポイント、「変化と関係」が2・7ポイント、「データの活用」が2・3ポイント下回っている。
中学校の領域別の正答率は、国語の「話すこと・聞くこと」を除いた全領域で全国を下回った。教科別で最も差がついた領域は、国語が「書くこと」で4・2ポイント、数学が「図形」で8ポイント、英語が「読むこと」で10・1ポイントとなった。
質問紙調査における、学校の授業時間外での月曜日から金曜日までの1日当たりの学習時間の回答をみると、小学校は「30分以上、1時間より少ない」が34・5%で最も多かった。次いで「1時間以上、2時間より少ない」が30・5%、「30分より少ない」が15・2%、「全くしない」が3%となった。
中学校は「1時間以上、2時間より少ない」が30・5%で最多。このほか「30分以上、1時間より少ない」が31%、「30分より少ない」が12・7%。「2時間以上、3時間より少ない」が10・7%、「3時間以上」が3・6%となった。
「全くしない」の割合は6・5%となっており、前年度より5・2ポイント増となっている。
(道・道教委 2024-01-31付)
その他の記事( 道・道教委)
学びDXへ 道教委が全道協議会 組織的なICT活用へ 取組を自分事に 先進事例共有
道教委は1月29日、ICTを活用した学びのDX事業第2回全道協議会をオンラインで開催した。文部科学省のリーディングDX事業の指定校である旭川市立緑が丘中学校、帯広柏葉高校が授業・校務におけ...(2024-02-01) 全て読む
道教委 架け橋期の教育充実へ 管理職研修を初開催 幼保小連携へリーダーシップを
道教委は1月30日、小学校管理職研修「生涯にわたる学びや生活の基盤をつくる架け橋期の教育の充実に向けて」をオンラインで開催した。東海大学児童教育学部の寳來生志子准教授が子どもの主体性を発揮...(2024-02-01) 全て読む
道子の未来づくり審議会 少子化対策条例等 検討を開始 “子ども主体”を全面に
道は1月30日、札幌市内のかでる2・7で第4回道子どもの未来づくり審議会を開き、「北海道子どもの未来づくりのための少子化対策推進条例」、次期「北の大地☆子ども未来づくり北海道計画」等の検討...(2024-02-01) 全て読む
道特別支援教育振興協が研修会 保護者に十分な説明を 支援員活用で特セン・宮町氏
道特別支援教育振興協議会(会長・大石正行鶴居村長)は1月26日、オンラインで第2回研修会を開いた。道立特別支援教育センターの宮町悦信研究員を講師に招き、特別支援教育支援員の役割等を確認。宮...(2024-02-01) 全て読む
オホーツク局主管 授業改善セミナー 指導上の悩みを相談 特別支援教育で座談会など
【網走発】道教委は26日、オホーツク合同庁舎でオンライン授業改善セミナーを開催した。各校の教諭が指導上の悩みなどを相談し、オンライン上での授業参観などを通して担当者たちが研鑚を積んだ。 ...(2024-01-31) 全て読む
札幌市 6年度当初予算案 エアコン整備に14・8億 いじめ防止へ心の健康観察
札幌市は30日、6年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は前年度肉付け補正後と比べ0・2%減の1兆2417億円。新型コロナウイルス感染症の関連事業費が減少したことなどで過去2番目の予算規...(2024-01-31) 全て読む
オホーツク局主管 学校安全推進会議 “生き方”学ぶ取組を 登下校時の防犯、災害対策等
【網走発】道教委は29日、オホーツク管内学校安全推進会議をオンライン開催した。管内の教職員ら38人が参加。交通安全や登下校時の防犯、オホーツク地域における寒冷期の自然災害対策について理解を...(2024-01-31) 全て読む
社会教育施設の役割提示 共生社会実現、デジタル対応へ 道社会教育委員会議が審議まとめ
道社会教育委員の会議兼第16期道生涯学習審議会は30日、札幌市内のかでる2・7で第3回会議を開き、審議まとめの最終案を大筋で了承した。共生社会の実現、デジタル化などの現代的課題に対応する観...(2024-01-31) 全て読む
がん教育の北海道モデル構築へ 南陵高、本別中が報告 経験者の声 生徒の心に
道教委は23日、第3回がん教育実践校授業検討会議を開催した。札幌南陵高校、本別町立本別中学校が外部講師を招いたがん教育の実践を報告。がんの経験者や医療関係者による講演による成果を示し、授業...(2024-01-31) 全て読む
北大でSDGs×北海道セミナー 剣淵高が研究成果発表 ナマズ等活用し食文化創出へ
道と北海道大学は22日、北大学術交流館でSDGs×北海道セミナー2024を開催した。中では、剣淵高校がナマズ・ドジョウを活用した食文化を町に生み出すことを目指した研究成果を発表。生徒たちは...(2024-01-31) 全て読む