道特別支援教育振興協が研修会 保護者に十分な説明を 支援員活用で特セン・宮町氏(道・道教委 2024-02-01付)
道特別支援教育振興協議会(会長・大石正行鶴居村長)は1月26日、オンラインで第2回研修会を開いた。道立特別支援教育センターの宮町悦信研究員を講師に招き、特別支援教育支援員の役割等を確認。宮町研究員は、支援員を効果的に活用する必要性を強調し、効果的な支援を行うポイントとして「管理職において保護者に支援員の配置とその活用の在り方について十分に説明する」など3点を示した。
研修会には、道内各市町村の特別支援教育支援員ら約450人が参加した。
開会に当たり、大石会長があいさつ。通常の学級に在籍している特別な教育的支援を必要とする子どもや特別支援学級・特別支援学校に在籍している子どもが増加している現状に触れ「障がいのある子どもたちに対し、食事、排せつ、教室の移動補助など、学校における日常生活の介助を行ったり、発達障がいのある子どもに学習活動上のサポートを行ったりする特別支援教育支援員の役割の重要性が増している」と指摘。
その上で、協議会として、特別な教育的支援を必要とする子どもの自立と社会参加を見据えた各学校の取組をサポートするほか、全ての子どもが共に地域で生活する仲間として人権を尊重し、安心して暮らせる地域社会を目指して取り組んでいく考えを示した。
講演に移り、宮町研究員は小・中学校における特別支援教育支援員の配置状況について、平成30年度の1915人から令和4年度の2798人へと約1・5倍に増加している一方、人材確保の困難さなどの地域事情によって未配置となっている学校もあることに触れ「特別支援教育支援員の効果的な活用がより一層求められている」と解説した。
効果的な支援を行うポイントとして①管理職は保護者に対し、支援員の配置とその活用の在り方について十分に説明する②特別支援教育コーディネーターは学級担任と支援員との打ち合わせの調整を行う③学級担任は、学級経営の方針や対象となる子どもの支援について個別の指導計画に基づき、きめ細かく打ち合わせし、共通理解を図る―の3点を提示。「支援員は学級担任と子ども一人ひとりにどう接するかを事前に十分打ち合わせておくことが大切」と説いた。
このほか、発達障がいの理解と個に応じた支援に向けた演習・交流を行い、特別支援教育支援員における資質向上を図った。
(道・道教委 2024-02-01付)
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