学びDXへ 道教委が全道協議会 組織的なICT活用へ 取組を自分事に 先進事例共有(道・道教委 2024-02-01付)
学びのDX全道協議会
道教委は1月29日、ICTを活用した学びのDX事業第2回全道協議会をオンラインで開催した。文部科学省のリーディングDX事業の指定校である旭川市立緑が丘中学校、帯広柏葉高校が授業・校務におけるICT活用の実践を発表。「組織的なICT活用」をテーマに協議を行い、学校組織全体でDX化を進めるアイデアを共有した。
協議会は、道内におけるICT活用状況や先進校の好事例を共有するとともに、今後の取組を協議することで各地域・学校における組織的な活用を促進することがねらい。
指導主事やICT活用担当者ら200人以上が参加した。
開会に当たりICT教育推進課の髙橋宏明課長は、端末を活用した優れた実践が多く生まれる一方で、地域・学校で利活用の状況に大きな差があるとし「GIGAスクール構想の実現には、学校教育を支える全ての関係者が互いに連携し、組織的な取組を進めることが大切。協議会で得た知見を地域・学校で着実に生かしてほしい」と求めた。
続いて旭川市内のモデル校4校を代表し緑が丘中の北村裕美教諭が発表。スプレッドシートを活用した授業内容の振り返り、会議資料やカレンダーのデジタル化、進路情報に関するウェブサイト開設、グーグルチャットを活用した情報共有などの実践を紹介した。
参加者からは「チャットのスペースはどのようなものを使っているのか」「データを上書きしてしまった場合の対応は」「児童生徒アンケートで取組の評価・改善に向けた手だてがあれば教示を」などと質問が上がった。
帯広柏葉高の山﨑広平教諭は校種を越えてICT活用の実践を広める「十勝ICT推進プロジェクト」や「十勝ICTサミット」を発表。「学びの縦糸と横糸を通して校種を越えてつながり、全国の先生の参考となる好事例につながれば」と語った。校務・授業のDXによる多彩な実践も紹介し、今後は日報、生徒出欠、施設予約、会議資料などを集約化した職員ポータルサイトの開設を計画していることを伝えた。
発表後は「組織的なICT活用」をテーマに協議。ICTの活用に苦手感を感じる教員も多いことから、学校組織全体で取組を進める環境を整備する必要性が指摘され「年齢、経験、得手不得手の差がある中、まずは自身で体験してもらう目標を設定し、つまずいた時に周りがサポートする“心理的安全性”を確保することが必要」「個々の教員が“自分事”にする取組や目標設定を」「ICTを活用した授業を実際に見てイメージしてもらい、校内で情報共有することが重要」などと意見を交わした。
(道・道教委 2024-02-01付)
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