高校生十勝未来づくりPJ成果発表会 地域活性化目指して 帯広信金 観光案内作成等(関係団体 2024-02-15付)
【帯広発】帯広信用金庫は6日、市内中央支店ビルで、おびしん金融経済教育プログラム「地元高校生による十勝の未来づくり応援プロジェクト」における成果発表会を開いた。管内高校8校の生徒が地域振興に向けた取組の成果を報告し、他校生徒の発表から刺激を受けた。
同プロジェクトは、帯広信用金庫が平成23年から例年実施している人材育成事業の一つ。管内高校生による地域振興に向けた活動に対して、専門家や関連事業者の紹介、資金の一部助成などによって支援している。
5年度は、帯広農業高校、音更高校、上士幌高校、鹿追高校、更別農業高校、白樺学園高校、池田高校、士幌高校の8校8計画が採択された。
同社の八木智専務理事は開会に当たって、高校生の活動に関して「十勝の産業と経済にとっても重要な取組。十勝の力強さを発信するために、大きな示唆を与えてくれると確信している」と期待を寄せた。
引き続き、8校の代表生徒が、十勝産の農畜産物を活用した商品開発や観光振興などの取組を発表した。
音更高は、農業科目「グリーンライフ」で地域資源に関する学習を行い、資源活用による新たな価値の創造に向けた問題発見・解決能力、主体的かつ協働的に取り組む態度などを育成している。生徒たちは音更町の資源の一つに「道の駅おとふけ」を挙げ、観光振興に着目した。
道の駅おとふけに関して、生徒たちは「町内の繁華街から距離が遠いため、近隣地域に向かう通過点になりやすい」「町の観光地を紹介する媒体が少なく、情報が得られない」と課題を分析。道の駅おとふけの来客者を繁華街へと誘導し、町内全体に経済効果を波及させたいと考え、観光パンフレットの作製を企画した。
作製に向けて、地元出版社の協力を得た事前学習を通して具体的な計画を立て、取材やデザインの決定等に取り組んだ。町の面積が大きいため、4エリアに分けて飲食店や施設等を紹介するなどの工夫を凝らした。
パンフレットは、2000部を町内全中学校に、1万3000部を道の駅おとふけに設置した。2次元バーコードからアンケート調査を行っており、次年度の活動に生かす考え。生徒たちは「地元でも知らない部分が多くあり、あらためて音更町の良さを知った」「デザインの知識や技術も身に付け、全て自分たちで作製できるようになりたい」と話した。
同社の八木専務理事は「高校生がいち押しする店に行ってみたいと思った」と感想を寄せ、苦労したポイントを質問。生徒は「相手の都合を考えながら取材などの日程を調整することが難しかった」と答えた。
(関係団体 2024-02-15付)
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