道内障害児・者親の会８団体　教室不足解消など要望　星置養護寄宿舎入舎再開も

（関係団体 2024-02-08付）

　北海道手をつなぐ育成会など道内の障害児・者の親の会８団体は６日、道教委に対し特別支援学校の過大過密・教室不足解消などを求める要望書を提出した。校舎の増築、学校の増設や星置養護学校寄宿舎の教育入舎の再開などを要望。教室不足解消を早急に進め、児童生徒がより良い環境で学べるよう強く求めた。

　平成１９年の特別支援教育施行以来、全国的に特別支援学校に在籍する児童生徒数は増加の一途をたどり、本道も同様の状況が続いている。一方、特別支援学校数は児童生徒の増加に追いつかない状況にあり、各学校の過大過密化による教室不足が顕著となっている。

　要望書では、本道の特別支援学校の過大過密、教室不足解消を早急に進め、児童生徒がより良い環境で学べるよう要望。寄宿舎の教育的意義から全道の寄宿舎の施設設備の整備を進めるとともに、６年度から休舎予定の星置養護の寄宿舎入舎再開などを求めた。

　要望書における要望事項はつぎのとおり。

▽教室不足の解消に向けた校舎の増築、学校の増設

▽星置養護学校寄宿舎の教育入舎の再開および幼児児童生徒と保護者の希望に応えた寄宿舎のない特別支援学校への寄宿舎建設

▽全道の既存の寄宿舎の施設設備の整備および障がいに応じた適切な支援が行える寄宿舎指導員の研修機会の保障

▽希望する児童生徒が身近な地域で学べるよう、通学時間１時間以内を基準とした学校整備

▽適切な規模の学校で児童生徒が学べるよう、在籍者数１５０人以下を基準とした学校整備

(関係団体 2024-02-08付)