日教弘北海道支部が運営委員会 充実から深化 テーマに 70周年 大きな布石になる
(関係団体 2024-02-21付)

 公益財団法人日本教育公務員弘済会北海道支部(船山純支部長)は13日、ホテルライフォート札幌を主会場に5年度第2回運営委員会を開催した。あいさつした船山支部長は、北海道支部が来年度創立70周年を迎えることに触れ「(70周年の)テーマは“充実から深化”。この“しんか”は、より充実した事業を進める深化であり、時代を読む進化、そして公益財団としての存在意義が問われる真価」と説明し、70周年が日教弘北海道支部にとって大きな布石になると強調した。

 運営委員会には、議長を除き35人の運営委員がオンラインで参加。また、前段で開かれた第3回幹事会の出席者および事務局関係者が参集した。

 はじめに船山支部長があいさつし「北海道支部が10年前に迎えた創立60周年のテーマが“再生と改革”だったが、来年度迎える70周年のテーマは“充実から深化”。この“しんか”は、より充実した事業を進める深化であり、時代を読む進化、そして公益財団としての存在意義が問われる真価である」と説明し、70周年が大きな布石になることを強調。

 また「この10年間は新規事業の開発に努めてきた」と振り返り、教育振興事業の「ウェブ申請」、ブックパック、スポーツパックなど各種パック事業の開発等をさらに充実させていくとした。中で、特色ある事業として「暑さ対策パック」をスクールアシストパックに追加することを明らかにした。

 船山支部長は「現在、教弘保険による配当金を事業資金としていることから、教弘保険に関わる方が増えていけば事業資金も必然的に増えていく。そうなると北海道教育振興への大きなアクションとなる」と述べ、記念事業がその契機になることを願うとともに「この好循環をぜひとも続けていきたい」と決意を示した。 

 ジブラルタ生命保険㈱札幌北支社マーケティング・ディレクターの茂筑裕司氏の来賓あいさつのあと議事に入り、5年度上半期事業および会計・監査報告、5年度補正予算案を承認。6年度の活動方針案・事業計画案・予算案についても審議、決定した。

 活動方針では「(6年度が)公益財団法人認定後13年目の事業年度であり、さらに北海道支部70周年に当たることを踏まえ、使命と志を堅持して法人運営の原則である団体自治、法令順守、情報公開にのっとった諸活動を一層発展させていく」とし①教育振興事業・福祉事業の充実とその推進②事務局組織体制の強化と業務効率化の推進③関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大―を最重要課題とし、その課題達成に努める。

 また、主な事業として、貸与奨学金、高等学校等給付奨学金、大学給付奨学生(予約型)など奨学事業の充実を図るほか教育研究助成事業として教育研究論文、教育研究実践校助成などを実施。道内の小・中学校、高校、特別支援学校の教職員を対象とする教育事情視察研修助成では高校枠を1人増やし、全員で21人とした。

 教育文化事業ではブックパック、スポーツパック、スクールアシストパックの贈呈校数をそれぞれ130校(園)程度、150校(園)程度、140校(園)程度に拡充。新たにスクールアシストパックには「暑さ対策パック」を追加し、高速製氷装置やジェル入り冷却マット等を用意する。

 学校(園)にスポーツアスリートを派遣し、スポーツ教室を開催する「アスリート先生179」は10会場程度を予定している。

 福祉事業では指定宿泊施設利用補助の「ウェブ申請」について利用拡大を図る。

(関係団体 2024-02-21付)

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