道特長 第2回理事研究協 次期会長に四木氏 札幌聾 持続可能な校長会づくりへ
(関係団体 2024-02-07付)

道特長四木定宏氏
四木次期会長

 道特別支援学校長会(道特長、須見千慶会長)は5日、札幌市内のかでる2・7で第2回理事研究協議会を開いた。開会式で須見会長は、保護者等と連携してあらかじめ地震や津波に対する備えを行う必要性について言及した。議事では次期会長として札幌聾学校の四木定宏校長を承認。四木校長は、今後、ウェルビーイングで持続可能な校長会づくりを進める考えを示した。

 開会に当たり、須見会長があいさつ。元日に発生した能登半島地震に触れ、あらためて地震や津波に対する備えの重要性を強調。医療的ケア児が在籍する学校においては、災害時でも医療的ケアが実施できるよう、児童の状態に応じて医療機具や非常食等の準備・備蓄について、あらかじめ保護者との間で協議しておくこと、人工呼吸器等の医療機器を使用する医療的ケア児がいる場合は、電源の確保や医療機器のバッテリーの作動時間の確認等の点検を行うとともに、停電時の対応を学校関係者や学校医、医療的ケア指導医等と保護者で再確認する必要性を示した。

 また、道内の特別支援学校全体で20人程度の欠員がある状況など、全国的に広がる教員不足問題について言及。「実際の子どもとの関わりを通した経験は、教職を志す学生にとっては大きな経験値となって進路の選択にも大きな影響を与える」とし、今後も、多くの学生を積極的に受け入れていただき、後継者の育成につながる良い機会とするよう期待した。

 引き続き、各支部・研修部別に5年度活動報告や、6年度活動計画などについて協議したほか、道立特別支援教育センターの今井章文所長が同センターの6年度事業について、道教委の佐古勝利教育指導監が持続可能な管理職育成について講話した。

 閉会式では、次期会長に承認された四木校長が登壇。

 本年度末から定年延長と役職定年が始まることに触れ「校長が自分自身の働き方に目を向け、有用感を持って働ける環境を整えることが安定した学校経営の実現、会の安定的な運営を支えることにつながる」とし「今後、ウェルビーイングで持続可能な校長会づくりを進めていきたい」と抱負を語った。

(関係団体 2024-02-07付)

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