【解説】家庭学習における端末活用
(解説 2024-02-20付)

 5年度全国学力・学習状況調査によると、計画を立てて家庭学習に取り組む本道の児童生徒の割合は小学校が32・6%、中学校が16・1%といずれも全国平均をやや上回っている。一方、授業時間以外に平日1時間以上勉強をする割合は、小学校が4・7ポイント下回る52・4%、中学校が6・8ポイント下回る59・0%となり、家庭学習の定着には依然として課題がある。

 道内では5年度から授業や家庭学習用にAIドリルを導入する市町村が徐々に現れており、個々の児童生徒の特性や学習進度に応じて家庭学習を実施し、生活習慣の改善につなげている。児童生徒自身の学習状況の把握のみならず、苦手分野を分析・出題するなど様々な機能がある。破損や持参忘れへの懸念、家庭におけるワイファイ環境などが妨げとなっているケースがあるものの、端末の持ち帰りは徐々に拡大。デジタル教材を活用する機運は高まっている。

 宿題をAIドリルにする共通の曜日を設定することで学級通信に集中する時間を確保する学校もあり、業務改善につなげている。児童生徒のためワイファイ環境を整備する公立図書館も多く、家庭以外で学習する環境の整備が今後も求められる。

 一方、先行的に取り組む学校ほど、効果と同時に課題を実感する声が上がる。学校現場で様々な工夫を講じながら検証している段階にあり、好事例の展開に期待がかかる。

 AIドリルの導入には、自治体の費用負担に関する課題もある。保護者からの協力を得るに当たり、学校の経費を節約してAI教材の導入に充てる学校、メクビットなど無償版のドリルを効果的に活用する学校など実態は様々で、ソフト面における支援の充実が求められている。

(解説 2024-02-20付)

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