道教委がほっかいどう教志ゼミ 理想の教師像に向かって 教員志望の大学生が交流
(道・道教委 2024-02-26付)

ほっかいどう教志ゼミ
ほっかいどう教志ゼミ

 道教委は2月上旬の2日間、大学生を対象とした「ほっかいどう教志ゼミ」遠隔学習会をオンラインで開催した。「子どもの得意な部分を伸ばす先生」「夢に向かって背中を押せる先生」など目指す教師像を共有。実現するために今からできることや大切にしたいことを語り合い、将来のイメージを固めた。

 ほっかいどう教志ゼミは、教職のやりがいや学校現場の実践に直接触れる機会の充実を図るため本年度から試行したもの。1月に学校の視察や現職教員との座談会など学校体験を行い、遠隔学習会は2月に計4回開催する。

 2日間で道教育大学、北海道文教大学・星槎道都大学の学生19人が参加した。

 8日の学習会では恵庭市立恵み野小学校、北広島市立東部中学校の学校体験を振り返り、授業参観や先生との交流で印象に残ったこと、取り組んでみたいことを話し合った。「1人1台端末を活用した授業が印象的だった」との声が多く「自分が受けた教育と全く違う。子どもたちとの関わり方も異なっている」「とても苦手なのでもっと活用してスキルアップを図りたい」と交流した。

 続いて目指す教師像を発表。「不登校や学校嫌いの児童生徒を減らす先生になりたい。“分からないことは恥ずかしくない”環境を徹底できれば」「絵、運動、コミュニケーションなど子どもの得意なことや好きなことを伸ばす先生になりたい」「自分が出会った先生のように、夢に向かって背中を押してあげることができれば」と語り合った。

 つぎに、理想の教師になるために今からできることを協議。臨機応変に対応することが苦手という学生は「大学での実習やボランティアで対応力を身に付けたい」と話した。

 教職員育成課の因雅仁主査が本道の教職員育成指標や国の動向を解説。「与えられる学びではなく、実践と省察を繰り返しながら課題や気付きをつぎの学びにつなげてほしい。自分自身の成長を実感し、教師を目指す意欲を高めてくれれば」とエールを送った。

 最後に、教員の待遇や休暇状況などを答える「教えて先生!ミニ情報&質問コーナー」を行い、福利厚生の点からも教職の魅力を伝えた。

(道・道教委 2024-02-26付)

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