道研が運営懇談会 6年度事業等説明 学校に役立つ研究! 研修配信や管理職研修充実を(道・道教委 2024-02-27付)
道立教育研究所は21日、5年度運営懇談会をオンラインで開いた。中澤美明所長が6年度プロジェクト研究や研修講座のコンセプトなどを説明。意見交換では、希望する教員への研修内容配信や管理職を目指す教員を対象とした研修の充実、集合研修の良さを生かした研修機会の創出などを求める声が上がった。
冒頭、中澤所長があいさつ。5年度は情報処理教育センターおよび理科教育センターを統合し、4部体制で「新しい時代に対応し、北海道らしい教育施策につながる研究の推進」「“新たな教師の学びの姿”を実現するための研修の推進」の二つを重点に運営してきたことを報告した。
6年度は、調査研究機能のさらなる発揮に向けて、道教委および大学との連携強化や課題解決型研修など特色ある研修を企画していることを強調。「教育現場が直面する課題に対応するために、道研が担うべき役割や求められる在り方について、多くの意見をいただきたい」と呼びかけた。
続いて、5年度の事業報告および6年度の事業計画を説明。プロジェクト研究では、コンセプト「学校の教育活動に役立つ研究!」のもと、中学校技術分野におけるプログラミング研修教材の開発や、初任段階教員の資質・能力の向上に向けた効果的なプログラムなど5点に関する研究を進める。
研修においては、課題解決型研修を重視。オンデマンドと職場実践、集合型研修を組み合わせた複数回の実施によって効果を高め、継続的な学びとなるよう支援する。
このほか、地域研修サポート事業、8管内での移動理科教室、生徒実習システムの利用校拡大などを盛り込んだ。
意見交換では、中学校技術分野における研修教材開発の時期に関する質問に対しては「10月ごろをめどに、学校に役立つ動画や教材などを整備したい」との考えを示した。
また「希望する教員を対象に、研修・研究内容を配信するなど、研究・研修が広く伝わる形にしてはどうか」「校内研修の推進に当たっては、職場環境の改善を同時に進めなければ効果は上がらないのでは」「管理職を目指す教員に向けた研修をお願いしたい」「遠隔研修の効果が大きい反面、集合研修ならではの良さを生かした機会の創出を」などの意見が上がった。
(道・道教委 2024-02-27付)
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