道教委 学校力向上専科教員交流会 子が“主語”になる授業 事業中核校が実践発表等(道・道教委 2024-02-28付)
学校力向上専科教員情報交流会
道教委は20日、オンラインで学校力向上に関する総合実践事業第3回専科教員情報交流会を開いた。6年度の取組の一層の充実に向けて事業中核校の専科教諭による実践発表やグループ協議を展開。講師を務める道教育大学旭川校の山中謙司准教授は、子どもが“主語”になる授業づくりを自校や地域に広めていく重要性を説いた。
交流会は、学校力向上に関する総合実践事業の中核校の専科教員が資質・能力の育成に向けた授業づくり、小学校高学年における教科担任制による指導の充実について共通理解を図り、専科教員の指導力向上および各指定地域における取組の充実を図るもの。
これまで各専科教員は、ICT端末等の活用に向けて、ステップ1「積極的に活用する」、ステップ2「効果的に活用する」、ステップ3「主体的に活用する」の3ステップに基づく取組を推進。事業の専科教員がいる全ての地域でステップ2を実現し、可能な限りステップ3に挑戦することを目指して取り組んできた。
本年度第1回交流会では、山中准教授の講演等で教科指導の充実について理解を深め、第2回交流会では、4校の教諭による自校や指定地域の取組を検証し、改善に向けた取組を検討した。
第3回交流会には、指定地域の中核校の専科教員ら43人が参加した。
冒頭、義務教育課の菅野裕介主任指導主事が事業における趣旨と今後の取組について説明したあと、自校および指定地域における授業づくりの取組について教科ごとの8グループに分かれて実践交流を実施。実践交流で上がった意見をもとに「子どもを中心とした授業を通した資質・能力の育成に向けて」をテーマに協議した。
参加者からは「端末の効果的な活用に向けて、他者参照や相互参照を授業の中で意図的に活用していくことが大切」「子どもが主体的に授業に取り組むための仕掛けづくりにICTをうまく活用することが大事」などの意見が上がった。
最後に山中准教授は、今後の授業改善に向けて、子どもが“主語”になるような授業づくりを自校や地域に広める必要性を強調。ICT端末の活用に向けては「授業時間だけではなく、子どもたちの家庭学習など、授業時間外の活動にもつながるような授業改善を」と求めた。
(道・道教委 2024-02-28付)
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