札幌市教委　懲戒処分指針改正　いじめ加担等　最大で免職も　わいせつ行為の標準例追加

（札幌市 2024-02-28付）

　札幌市教委は、学校職員の懲戒処分に関する指針を改正した。児童生徒間のいじめに加担または助長した場合、最大で免職とするなど、いじめ対応に関する標準例を定めた。このほか、児童生徒に対するわいせつ行為の標準例を追加した。４月１日以降の発生分から適用する。

　２６日の第４回教育委員会会議で承認されたもの。

　３年に市立中学校で発生したいじめ重大事態を受け、これまで明文化されていなかった「いじめへの対応」について懲戒処分の基準を設けた。

　不適切な指導および言動等によって、児童生徒間のいじめに加担または助長し、重大な状態を招いた職員は、免職、停職、減給、戒告とした。

　また、児童生徒間のいじめの実態を把握しながら、適切な対応を怠ったり、放置したりして重大な状態を招いた職員は、停職、減給、戒告と定めた。

　このほか、法改正などを踏まえ、わいせつ行為等の標準例の内容を変更。

　これまで、わいせつ行為等については「公務外非行関係」に標準例を記載していたが、昨年７月の教育職員性暴力等防止法の一部改正などを受け「児童生徒に対する非違行為」にも標準例を追加した。

　児童生徒に対し、わいせつな言動をした場合、停職、減給、戒告とすることなどを定めた。

　わいせつな言動を繰り返した場合は免職、停職、減給とした。

(札幌市 2024-02-28付)