【解説】ネット利用平均 約5時間
(解説 2024-02-29付)

 小中高生におけるインターネットの平均利用時間について、前年度と比べ約16分増加し、約5時間まで増えてきていることがこども家庭庁の5年度青少年のインターネット利用環境実態調査速報値で分かった。

 平成21年度から青少年とその保護者、低年齢層を対象に、インターネットの利用状況やフィルタリングの認知度などを調査。

 青少年の98・7%がインターネットを利用していると回答。利用機器は、スマートフォン74・3%、学校から配布・指定されたタブレット等69・7%、ゲーム機65・9%が上位を占める。学校種別の利用率は小学生(10歳以上)98・2%、中学生98・6%、高校生99・6%。

 低年齢層の子どもの74・9%がネットを利用。小学生(6~9歳)は90・0%だった。

 ネットを利用する青少年のうち、子ども専用機器を利用している割合が高いのはスマートフォン91・9%と携帯電話76・7%。スマートフォンは、小学生(10歳以上)の70・4%、中学生の93・0%、高校生の99・3%が子ども専用機器を利用している。

 利用内容の内訳は、高校生の上位は動画95・8%、音楽93・2%、検索91・0%。勉強は78・3%だった。中学生の上位は動画94・1%、ゲーム87・5%、検索85・5%。勉強は73・1%。小学生は動画90・5%、ゲーム87・5%が上位で、勉強は67・3%だった。

 青少年の1日当たりの平均利用時間は、前年度と比べ約16分増の約297分。高校生は約29分増の約374分、中学生は約5分増の約282分、小学生は約13分増の約226分だった。

 低年齢層の子どもの保護者のうち家庭で「ルールを決めている」との回答は80・8%。子どもの年齢が上がるにつれ割合が増加傾向にあることが分かった。

(解説 2024-02-29付)

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