【解説】組合加入率 48年連続低下
(解説 2024-03-05付)

 5年度の教職員団体全体の加入率が前年度比1・5ポイント減の27・7%となり、48年連続で低下していることが文部科学省の教職員団体への加入状況に関する調査結果で分かった。新採用教職員の加入率も1・6ポイント減の21・3%と3年連続で低下している。

 調査は、大学・高等専門学校を除く公立学校に勤務する全ての常勤教職員(再任用教職員を含む)を対象として、昭和33年(新採用教職員は昭和35年)から毎年実施しているもの。調査時点は5年10月1日。

 教職員の総数は101万4546人で、前年同期と比べ958人減少した。

 教職員団体の加入者数は1万5663人減の28万1191人。加入率は1・5ポイント減の27・7%で、48年連続で低下した。

 日教組への加入者数は9720人減の19万4687人となり、47年連続で低下。加入率は0・9ポイント減の19・2%だった。

 日教組以外の教職員団体の加入率をみると、全教(加入者数2万5959人)が0・2ポイント減の2・6%、日高教〈右派〉(同6907人)が増減なしの0・7%、全日教連(同1万6526人)が0・1ポイント減の1・6%、全管協(同3461人)が0・1ポイント減の0・3%、その他(同3万3651人)が0・2ポイント減の3・3%となっている。

 新採用教職員の状況をみると、総数は733人増の3万8395人。うち424人少ない8189人が教職員団体に加入している。加入率は1・6ポイント減の21・3%だった。

 団体別の加入率は、日教組が0・8ポイント減の17・0%、全教が増減なしの1・0%、日高教〈右派〉が増減なしの0・4%、全日教連が0・4ポイント減の1・0%、その他が0・4ポイント増の1・9%だった。

(解説 2024-03-05付)

その他の記事( 解説)

【解説】校内教育支援センター拡充へ

 校内教育支援センター(スペシャルサポートルームなど)は、学校には行けるが教室に入ることが難しい児童生徒に教育や相談の機会を提供する部屋。学習の遅れや不安の解消などの効果が期待される。域内の...

(2024-03-12)  全て読む

【解説】学力向上の基盤はリソース投入

 文部科学省は6日、学力向上のための基盤づくりに関する普及・促進事業成果報告書を公表した。学習環境の整備や家庭学習などの観点から全国18の教育委員会・大学で取り組んだ学力向上の実践例や成果を...

(2024-03-11)  全て読む

【解説】子ども、親の幸福感が影響

 子どもの幸福感に保護者の幸福感や学校生活の状況が大きな影響を及ぼしていることが、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する調査報告2023」で分かった。一...

(2024-03-08)  全て読む

【解説】道が端末更新基金条例を公布

 道は5日付で道公立学校情報機器整備基金条例を公布した。第2期GIGAスクール構想の1人1台端末の整備に向け、総額29億円の基金の管理・運用を開始。今後、道内の市町村が参加する会議体を設立し...

(2024-03-07)  全て読む

【解説】学びの多様化学校の実態調査

 文部科学省は学びの多様化学校(不登校特例校)実態把握調査結果をまとめた。柔軟な教育課程や多面的な支援が児童生徒の安心感、自己肯定感、登校意欲へとつながっており、卒業者の高校進学率は94・3...

(2024-03-06)  全て読む

【解説】遠隔授業の環境構築

 文部科学省は6年度から3ヵ年計画で取り組む「各学校・課程・学科の垣根を超える高校改革推進事業」の公募を開始した。地理的状況や学校・課程・学科の枠を超えた遠隔授業の配信ネットワークを全国13...

(2024-03-04)  全て読む

【解説】5年出生数 過去最少を更新

 厚生労働省は2月27日、5年の人口動態統計(速報)を公表した。全国の出生数は75万8631人で過去最少。前年比4万1097人減で、8年連続で減少した。一方、死亡数は159万503人で過去最...

(2024-03-01)  全て読む

【解説】ネット利用平均 約5時間

 小中高生におけるインターネットの平均利用時間について、前年度と比べ約16分増加し、約5時間まで増えてきていることがこども家庭庁の5年度青少年のインターネット利用環境実態調査速報値で分かった...

(2024-02-29)  全て読む

【解説】高卒者就職内定率が下降

 文部科学省は22日、6年3月高校卒業予定者の就職内定状況(12月末現在)を公表した。道内高卒者の就職内定率は前年度同月比1・5ポイント減の85・7%。就職先は道内企業、道外企業いずれも下降...

(2024-02-28)  全て読む

【解説】自走可能な活動モデルへ

 次年度、休日の部活動の地域移行は改革推進期間(5~7年度)の中間年を迎える。全国各地で事例の創出や課題の洗い出しなどが進む一方で課題は山積しており、広域分散な本道では特に学校と活動場所をつ...

(2024-02-27)  全て読む