札幌市教委 ５年度地学協働活動　小中特８校増３６校実施　ＣＳ導入控えコロナ前水準に

（札幌市 2024-03-14付）

札幌市教委　地学協働活動の年度別実施状況

　札幌市教委は、５年度地域学校協働活動の実施状況をまとめた。実施校数は、小・中学校、特別支援学校を合わせて３６校で、前年度と比べて８校増。新型コロナウイルス感染症以前の水準に戻りつつある。授業時間等を活用した学校数も３１校で、前年度から９校増加。６年度のコミュニティ・スクール（ＣＳ）導入を控え、活動を契機に地域とのつながりを一層推進しようとする機運が高まっていることが見て取れる。

　市教委は５年度から、これまで進めていたサッポロサタデースクールに代わって地域学校協働活動事業を開始。平日放課後や授業時間まで活動範囲を拡大した上で、札幌らしいＣＳの導入を見据えた活動の定着を図っている。

　５年度の実施状況をみると、実施校数は計３６校で、前年度より８校増。内訳は、小学校が７校増の２９校、中学校が１校増の６校、特別支援学校が横ばいの１校。コロナ禍前だった元年度の４７件と比べても、活動が控えられた２年度、３年度を経て、持ち直しの傾向がより顕著となった。

　授業時間等を活用した学校数をみても、前年度より９校増えて３１校に上った。市教委は「学校が活動に取り組みやすくなったことに加えて、防災訓練や学校周辺の環境整備など、既存の活動を有効活用することで、地域もより参加しやすくなった」と分析する。

(札幌市 2024-03-14付)