雄武町6年度教育行政執行方針 雄武高 CS導入へ 地域と共にある学校づくり(市町村 2024-03-25付)
豊田教育長
【網走発】雄武町教委の豊田通敏教育長は、5日開会の第1回町議会定例会で6年度教育行政執行方針を説明した。雄武高校への支援では「地域とともにある学校づくり」を目指して、コミュニティ・スクール制度を導入するよう準備を進めていく考えなどを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼21世紀を生き抜く力を育む学び
▽GIGAスクール構想の推進
雄武町の学校は全て1人1台パソコンを実現させ、各種学習支援ソフトの導入および通信環境の整備を完了している。今後は、GIGAスクール構想のつぎなる展開に向け、学校ICT支援員による運用支援を強化するとともに、町内の小・中学校と教育委員会で組織するICT活用委員会において、ICT機器の効果的な利活用を推進するための実証等を行い、学校におけるDXを積極的に推進していく。
▽SDGs・ESDの推進
SDGsを踏まえたESD(持続可能な開発のための教育)の推進は、今後あらゆる教科と関連付けて推進するよう各学校に求めていくとともに、社会教育分野においても、SDGsの達成に向けた学びが広がるよう取り組んでいく。
▽学校教育推進体制の強化
学校が充実した教育活動を展開できるよう支援し実現するという教育行政の重要な役割を推進していく観点からは、指導主事の役割が重要。これまで、オホーツク教育局在籍の指導主事から定期的に指導助言をしてもらっていたが、これと併せて本町独自に指導主事を配置し、多様化・複雑化する教育課題への対応に努めていく。
▽確かな学力を育成するための読書活動の推進
各学校に対し図書購入予算を配当し、蔵書の充実を図るとともに、学校図書館支援として図書館司書を各学校へ派遣し、前年度導入した学校図書館システムの利活用と教職員への助言を通じて、学校との連携をより深め、児童生徒に対する読書への興味付けを促進していく。
▽食を育む学校給食
健やかな育成、食習慣といった食育を推進するため日々の献立を工夫し、地場産食材を活用することによって、地域への理解や食文化に関心が持てるよう学習の機会を提供していく。子育て世代の保護者負担の軽減を目的とする学校給食費の助成については、引き続き全額を助成する。
▼地域の教育力向上
▽開かれた学校づくりの促進
各学校のホームページや学校便りの充実を図るとともに、授業参観や学校行事に積極的に参加してもらえるように努め、開かれた学校づくりおよび開かれた教育課程を促進していく。
▽部活動の地域移行の推進
本年度においては、部活動地域移行推進協議会(検討委員会)を設置し、中学校の部活動の地域移行に向けて取り組むとともに、近隣市町村と連携して広域で実施することも検討していく。
▽高校の振興
雄武高では、本年度から「地域とともにある学校づくり」を目指して、コミュニティ・スクール制度を導入するよう準備を進めていく。コミュニティ・スクール制度は、地域が高校の活動を知り、一体となって生徒を育んでいける絶好の機会となるので、制度確立と導入後の運営に積極的に協力し、高校の魅力化を推進する。
▼未来へ継承する教育施設整備の推進
▽快適で安全な学校施設環境の整備
本町の全小学校と中学校に冷房設備を設置し、安全で快適な学習環境を整えるとともに、ソフト面においては、夏季・冬季を合わせた休業期間の総日数を「50日以内」から「56日以内」に改正し、今後さらに温暖化が進むとされる気候変動に対応していく。
▽新しい学校施設整備の推進
昨年8月、町文教地区教育施設等整備基本方針を策定。本年度は、この基本方針に基づき、関係機関や地域の方々の意見などを取り入れながら、学校施設整備のために住民とのコンセンサスの形成と新しい学校制度の確立に注力していく。
(市町村 2024-03-25付)
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