美深町　６年度教育行政執行方針　小・中の長期休業５６日に　空調整備し教育環境充実

（ 2024-04-18付）

杉本教育長

　【旭川発】美深町教委の杉本力教育長は６年度教育行政執行方針において、小・中学校の長期休業日の総日数を５０日から５６日に変更する考えを示した。夏休み、冬休みの日数は総休業日の範囲で柔軟に設定できるようにする。また、夏の暑さ対策のため各学校にエアコンを設置する。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

▼幼児教育の充実

　幼児センターで行う子育て支援について、預かり保育、一時保育、延長保育を継続する。未就園児や子育て世代の交流の場を確保するため、子育て支援室や遊びの広場を開設する。

　これまで各教室にエアコンを設置していたが、保健室と職員室にも設置する。幼稚部と保育部の遊戯室には可動式の冷風機を配備するなどして、子どもたちが安心して屋内外で遊ぶことができる環境を整備する。

▼学校教育の充実

　特色ある教育活動と魅力ある学校づくりを推進するため、幼児センターから高校までの校種間の連携を密にするとともに、山村留学と英語教育の充実にも取り組む。

　学校給食は安全第一を基本とし、おいしい給食の提供と食育の推進に取り組むとともに、給食費の保護者負担軽減を継続する。世界情勢の不安等による食材料費の高騰に対応するため、適切な給食費の在り方について協議を進める。

　最近の気候変動の影響による夏の暑さ対策のため、小・中学校に冷房設備（エアコン）と可動式の冷風機を整備し、子どもたちが安全・安心に学べる教育環境の充実を図る。

　小・中学校の長期休業日の総日数を５０日から５６日に変更するとともに、夏休み、冬休みの休業日数を総休業日の範囲で柔軟に設定できるようにする。

　美深高校は、小規模校の特性を生かして大学、専門学校等への進学に向けた手厚い学習サポートに努めており、通信講座や模擬試験をはじめとする学習環境の充実、キャリア育成のための資格取得に対する支援を行うなど、魅力ある学校づくりの取組を進めて成果を上げている。

　美深高教育振興協議会を通じた教育活動に対する支援と、大学等への進学を支援する美深高卒業生奨学金制度を継続し、魅力ある学校づくりに対し支援する。

　美深高等養護学校については、道北地域の特別支援教育の中心的な学校で、本町はもとよりこの地域に欠かせない大切な学校。本町における地域とのつながりや、寮生活による生活面の学習や交流などの優れた面を広めるなど、美深高等養護協力会に対する支援を通して町全体で支え合う活動を継続する。

▼社会教育の充実

　次代を担う「美深の子どもたち」の様々な活動を応援するため、こどもスポーツ文化未来基金を活用して、スポーツ・芸術・文化活動をサポートする。

　子どもたちの放課後の安全・安心な居場所づくりと、学習交流活動を推進するため、放課後健全育成事業に取り組む。

　町内外の人に利用いただいている町民体育館の老朽化に伴う課題解決を図るため、改修工事に向けた実施設計に取り組むとともに、今後の町民体育館の在り方に関して町内のスポーツ関係者等と協議・検討する。

　経年劣化の激しい施設を修繕するとともに、町民体育館に可動式冷風機を配備し、利用者が快適にスポーツ活動を行えるよう努める。

( 2024-04-18付)