奈井江町　６年度教育行政執行方針　小・中の在り方　ＣＳと協力し議論　まち中音楽システム推進

（ 2024-05-20付）

相澤教育長

　【岩見沢発】奈井江町教委の相澤公教育長は、第１回町議会定例会で６年度教育行政執行方針を説明した。子どもたち一人ひとりが生きる力を備えていくための小・中学校９年間の在り方について、コミュニティ・スクール（ＣＳ）と協力しながら議論を進めていく。また、音楽でつながるまちづくりを目指し、地域おこし協力隊や、新たに雇用する地域活性企業人の協力を得て「まち中（じゅう）音楽システム」事業を推進する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼未来を担う子どもの育成

　社会科副読本「ないえ」を子どもたちの社会生活、郷土の今や歴史の理解と愛情を育む教材として本年度から活用する。さらにＩＣＴ環境が整う中、ＰＤＦ版として発行する。

　公設塾「ななかま」は引き続き自学自習を主軸にしながら、文章問題のミニ授業や特別授業として道内動物園に向けた飼育動物用の野菜栽培などにチャレンジする。

　また中学生を対象とする公設塾の７年度創設に向けて準備を進める。

　児童生徒のこころの相談や保護者、教職員の助言など必要に応じたカウンセリングができるようスクールカウンセラーの予算を拡充する。

　子どもたち一人ひとりが生きる力を備えていくための小・中学校９年間の在り方について、ＣＳと協力しながら議論を始める。

▼生涯にわたる学びの推進

　ブックスタートで贈る本を３冊に増やすとともに、乳幼児と保護者のために毎月１回子どもたちが大きな声を出しても良い図書館キッズデーを創設する。

　また図書館システムを更新し小・中学校との連携を図るとともに自宅でも図書検索や貸し出しの予約ができるようにするなど、本に接する機会を増やしながら読書活動を推進する。

　音楽面では５月以降、現在みなクルを拠点に活躍している地域おこし協力隊３人を町教委の所管として活動拠点を文化ホールに変更するとともに、新たに雇用する地域活性化企業人の協力を得て「まち中音楽システム」事業を推進する。

( 2024-05-20付)