えりも町 幼児教育スタートプログラム 幼小の円滑な接続で成果 架け橋期カリキュラム等交流
(市町村 2024-05-29付)

 【苫小牧発】道教委の「北海道版幼児教育スタートプログラム事業」のモデル地域として指定を受けているえりも町は22日、オンラインで本年度「第1回幼小接続円滑化推進会議・カリキュラム検討会議」を開いた。各学校や幼児教育施設がこれまでの2年間でつくり上げたスタートカリキュラムや架け橋期カリキュラムの実践結果を交流。小学校教育と幼児教育の円滑な接続や、子どもの主体性の育成、教員の意識の変化などの成果が上がっていることが報告された。事業の最終年度を迎える本年度は、さらに実践・検証を深めるとともに、指定終了後も持続可能な体制づくりを進める。

 道教委は文部科学省の事業を活用し、5歳児から小学校第1学年の2年間の「架け橋期のカリキュラム」開発に向けた実践・検証を行う「北海道版幼児教育スタートプログラム事業」を4年度から開始。初年度はえりも町、5年度は佐呂間町をモデル推進地域として指定した。

 このうちえりも町は、幼稚園年長児(5歳児)~小学校第1学年を円滑につなぐための指標となる「えりも町架け橋期カリキュラム」を作成。これをもとに、小学校に入学した子どもが主体的に自己を発揮し、新しい学校生活をつくり出すことを後押しする1学年4~6月ごろを対象とした「スタートカリキュラム」や、小学校入学に備えた年長児のための「架け橋期カリキュラム」を各校・園などがそれぞれの子どもの実態に応じて策定した。

 また、年長児から小学校入学をつなぐツールとして引き継ぎシート「かぜのこ」を作成。幼稚園からの要録を端的にまとめ、重要事項が小学校に伝わりやすい実践的なツールとした。

 最終年度を迎える本年度は引き継ぎシートや各校のスタートカリキュラムが適切であったかなどの実践・検証を行うほか、互いの授業・保育を参観し合う機会などを増やしていく考え。

 また、事業終了後も架け橋期カリキュラムを継続できるよう、持続可能な体制づくりを行う方針だ。

(市町村 2024-05-29付)

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