上ノ国町　上ノ国高生を任命　町のＰＲサポーターに　地域ＰＲへ動画制作など

（市町村 2024-06-18付）

上ノ国町高校生ＰＲサポーター任命式

　上ノ国町は１２日、上ノ国高校（吉田享平校長）の生徒を町のＰＲサポーターとして任命した。人口減少が進む地域の課題解決に役場と高校生が連携して協力するため、全校生徒をサポーターとして委嘱。今後生徒らは町の広報で扱う動画作成などに取り組み、地域の魅力発信に努めていく。

　同校はこれまで、町社会福祉協議会が主催する高齢者運動会や町内保育園で園児との交流活動、町長への提言を行うふるさと高校生議会など町役場の各課と連携した教育活動を積極的に進めてきた。

　町は高校生の発想を地域づくりに反映し、課題解決に当事者意識を持ってもらおうと、今回あらためて生徒をＰＲサポーターとして委嘱。生徒が１人１台端末を活用した動画を制作するなど、町の広報活動に携わる活動を計画している。

　任命式には生徒、教職員、町役場の関係者ら約２０人が参加。全校を代表して生徒会長の稲荷山杏さん（３年）が工藤昇町長から「ＰＲサポーター」と書かれたたすきを受け取った。

　工藤町長は「高校生の発想力は素晴らしく、ぜひともまちづくりの一員になってほしい」と期待を寄せた。

　江尻巧教頭は「冒険と挑戦の機会をいただけてありがたい。うまくいかないこともあるかもしれないが、失敗の先には楽しい未来が待っている。より良いものを作っていければ」と話した。

　稲荷山さんは「小さな町にある小さな高校だけれど、地域のために何か力になれないかと考えていた。課題解決に尽力し、生き生きとした町にしたい」と意気込んだ。

(市町村 2024-06-18付)