【解説】皇室に関心ある若者　４４％

（解説 2024-06-17付）

　日本財団は１８歳意識調査「皇室」「就職」の調査結果を公表した。皇室に関心を寄せる若者の割合は４４・３％。就職予定の学生は職場の「雰囲気・人間関係」を重視する傾向にあり、希望に沿わない配属となった場合、２割が「転職する」と回答している。

　調査は、全国の１７～１９歳計１０００人を対象に５月１７～１８日に実施。

　皇室への関心が高まる取組として、男性は「天皇皇后両陛下によるＳＮＳでの発信」、女性は「自身と年齢の近い皇室の方々によるＳＮＳでの発信」との回答が最も多い。直近半年間で見た皇室関連の情報は「テレビの報道番組・ワイドショーにおける公務の様子」が最も多く、男性の約５割、女性の約６割を占めた。宮内庁が４月から開始したインスタグラムによる情報発信に関しては「知らなかった」が６６・２％、「フォローしている」が４・６％。

「就職」について勤務地などが分からない「配属ガチャ」に関して７１・６％が懸念。就職予定の学生が自分の希望と異なっていた場合に不安・不満を感じるものとして、男性は「雰囲気・人間関係」「労働時間」「処遇・福利厚生」、女性は「雰囲気・人間関係」「労働時間」「日々の業務内容」の順に高い。

　配属先が自分の希望と異なった場合は「なるべく頑張って働く」が７割、「最低限の努力で働く」が１割、「転職する」が２割。退職代行サービスの知名度は７９・７％、使用希望割合は３４・５％。「世の中に必要なサービスだと思う」が５割、「世の中に必要でないがあっても良い」が４割、「本人が直接退職意向を伝えるべきで世の中に必要ない」が１割。

　利用者増加の背景として「代行サービスを利用せざるを得ない環境に置く企業側に問題がある」が６７・０％と大半を占め「従業員側に問題がある」が２７・５％だった。

(解説 2024-06-17付)