【解説】SNSでトラブル 高校生の2・8%
(解説 2024-06-18付)

 総務省は高校生対象の青少年インターネット・リテラシー指標等に係る5年度調査結果を公表した。インターネット上の危険・脅威に対する危機認識を数値化した結果、平均正答率は71・4%で前年度から0・3ポイント上昇。SNSで知り合った人とトラブルに遭遇した割合は2・8%だった。

 調査時点は5年11月~6年2月。全国の国公私立高校75校の1年生1万3108人から回答を得た。

 インターネット上のリスク対応能力を分類別にみると、歩きスマホやマナーなどの「不適切利用」が8割と比較的高い一方、IDやパスワードなどの「セキュリティー」、著作権、肖像権、出会い系サイトなどの「違法情報」、個人情報流出などの「プライバシー」が7割、フィッシング詐欺やネット売買などの「不適正取引」が6割と低い。

 54・7%がネットトラブルの経験がない。遭遇したことのあるトラブル(複数回答)は「迷惑メール」が27・8%、「長時間利用による睡眠不足」が21・6%と多い。「友人からいじめにあった」が2・1%、「人の写真・動画を勝手にアップした」が1・1%。

 ネットトラブルに遭遇した際の相談相手は「保護者」が7割と最も高い。

 フェイクニュースや生成AIの危険性・対応策を教わった相手は「学校の先生」が最も多かった。

 学校でスマートフォンやSNSのルールがあると回答した高校生は59・2%で、内容は「使用場所の制限」が6割、SNSで本名・顔写真を掲載しないなどの「情報公開」が4割程度。

 スマートフォンの保有率は99・0%で、平日1日当たりの平均利用時間は「2~3時間未満」が26・5%、「3~4時間未満」が23・1%と高い。休日では3時間以上の利用者が8割を占めた。

(解説 2024-06-18付)

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