上ノ国高 地域PRの取組 1年生グローカル探究講座 地域の魅力発信目指し プレゼンの役割分担等学ぶ
(学校 2024-06-18付)

上ノ国高校上高グローカル探究
上ノ国高校上高グローカル探究

 【函館発】上ノ国高校(吉田享平校長)は12日、1年生が取り組む地域探究学習「上高グローカル探究」の一環で地域の魅力発信に向けたプレゼンテーションスキルやチーム内のコミュニケーション能力を高める講座を実施した。ソフトバンク株の伊藤孝秀さんが講師を務め、調べ学習で必要な情報の根拠やプレゼンテーションを行う際の周囲との役割分担の方法を解説。生徒は探究学習だけではなく、社会で生きていく上で必要なスキルを身に付けた。

 同校は本年度から地域内外の様々な分野で働く大人たちを外部講師に招き、身近な生活課題から世界を意識した視点を育む探究学習としてこれまでの取組を発展させた。

 今回は4回目の講座として、企業の社会貢献事業の一環として道内各地域の活性化に寄与している伊藤さんが来校。生徒は効果的なプレゼンテーションの手法について学んだ。

 1年生13人は「町の魅力発信」をテーマに3グループを構成。高校がある上ノ国町、通学圏域の江差町、生徒にとってなじみがない東京都の3地域に分かれ、各グループで調査役、発表者などを分担し、30分間でプレゼンテーションをまとめた。

 プレゼンテーションは4分間で行われ、各グループは江差町の祭り「姥神大神宮祭」や、上ノ国町の歴史的建造物、行政支援などに焦点を当てて発表した。東京都を担当したグループは、思い描く東京のイメージを提起。「観光名所が多く、混雑している」とした上で、都の魅力と課題を調べた。

 「観光客が多く、交通網が発達している一方、観光客のマナーが悪く近隣住民が苦慮している」などの実態を伝え「観光施設を増やすだけではなく、マナー力の向上や地域住民へ配慮する取組が求められる」と締めくくった。

 伊藤さんは各グループの発表について「イメージから課題を見つけて解決すべき案を出していた」などと助言。一方で「インターネットで調べる際は情報の根拠を得て裏付けする必要がある」「バランスの良い役割分担が効率化につながる。チーム力を高め、社会に出てからも必要なスキルになる」などとアドバイスした。

(学校 2024-06-18付)

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